株ブログ はっしゃん式 長期株投資

50歳代エンジニア兼業投資家。金融資産2億円に到達。

<9983>第一次ユニクロブーム月次300%から株価60倍までの全記録

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今回は2000年冬商戦でピークに達した
第一次ユニクロブーム時のファストリテーリングの
株価チャートと月次情報を紹介します。

発掘チャートのエントリーは、
様々な銘柄の記憶に残すべき場面を
株価チャートで再現して
振り返っていただこうという企画です。

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製造小売モデル

ユニクロが米国GAP社を参考に構築した
製造小売モデル(SPA)は、非常に画期的なものでした。

製造面では中国に工場を作ることで
大幅なコスト削減
に成功しました。
また、在庫管理と生産システムを
リンクさせることで生産効率を改善
し、
売れ筋商品を欠品させずに、
売り続けるスタイルを確立させました。

そして、ベーシックデザインを採用して、
老若男女を問わず全国民をターゲット層とし、
大量生産メリットを最大化します。

こうして最も高品質・高機能な商品を
最も低価格で大量販売
するユニクロは、
大ブームとなって、社会現象を巻き起こしました。

ブームに乗ったファストリテーリングの株価は、
わずか2年で60倍以上にまで上昇しています。

発掘チャート<9983>ファストリテーリング

■月足チャート(1997年9月-2000年12月)
9983-min

■株価推移
※分割後の株価に補正されています
1998年06月 263円 (1部上場後安値)
1998年12月 501円 (ブーム1年目 安値比1.9倍)
1999年12月 10,875円 (ブーム2年目 安値比41.3倍)
2000年11月 16,100円 (ブーム3年目 安値比61.2倍)

月次情報推移

1998年

ファストリテーリングの月次推移(1998年)
月次売上は年初から100%超をキープしますが、
株価は冴えない動きとなり、
6月には263円の安値を記録します。

7月の123%をきっかけに株価は反転し、
9月には151%、10月には183%を記録。
12月に再び182%を記録し、株価も安値比1.9倍。
もっとも、株価はまだ500円でした。

ユニクロが売り出した1900円フリースは、
200万枚の大ヒット商品となりますが、
まだ社会現象というほどではありません。

当時、他社のフリースは数千円から10,000円くらいで、
ユニクロで買うと3分の1程度でした。
他ではジーンズも半額以下で買えて人気でした。

1999年

ファストリテーリングの月次推移(1999年)
月次売上は絶好調で、2月から7月にかけて
6ヶ月連続で200%超を記録。
いよいよ株価は本格的上昇を開始します。

店舗には1900円で15色ものバリエーションが揃った
フリース
を求めて長蛇の列ができ、
9月には308%という驚異的な月次を記録。

株価は上昇カーブを強め、12月には10,875円。
ブーム前の40倍まで上昇しました。
この年、ユニクロは前年比4倍超の
850万枚ものフリースを販売しています。

2000年

ファストリテーリングの月次推移(2000年)
月次売上はブーム3年目も
年初から大幅プラスが続きます。

後半の冬商戦は、あれだけ売った後だから、
さすがに今年は売れないだろうと思われていた
フリースを51色のバリエーションで発売

これが大きな話題となって、ユニクロ現象はさらに過熱。
あまりの人気ぶりに周辺道路の交通渋滞がテレビで報じられるなど、
ブームは社会現象を巻き起こしました。

9月の月次では、前年が308%にもかかわらず、
133%を記録
する強さを発揮します。
この年、ユニクロはヒット番付の1位となり、
フリースは2600万枚を完売する空前のヒットを記録しました。

株価は11月にピークとなる16,100円を付けましたが、
10月の月次が95%台で終わると急落。
ユニクロ現象はようやくピークアウトへ向かいました。

その後のファストリテーリング

■月足チャート(1987年2月-2018年10月)
ファストリテーリングの20年株価チャート

■株価推移
※分割後の株価に補正されています
1998年06月 263円 (1部上場後安値)
2000年11月 16,100円 (第一次ブーム高値 安値比61.2倍)
2015年09月 61,970円 (安値比236倍)

その後は他社も追随したことで、
低迷した時期もありましたが、
一度は退いた創業者の柳井氏が復帰すると、
ヒートテックやブラトップなどヒット商品を連発

さらに成熟してきた国内市場を基盤に、
海外市場でも収益を伸ばし、
H&M、ZARAと並ぶ世界ブランドへ飛躍しました。

株価も2015年に61,970円の高値を付け、
フリースブーム高値の3.8倍に上昇。

2018年10月現在の売上はアパレル世界2位。
日本の小売業としては、初の世界1位も
視野に入ってきています。

参考書籍

あとがき

私たちは株価チャートを
結果から見て評価する傾向にありますが、
実際の相場は現在進行形ですから、
当時の業績や市場期待、需給を投影した
株価チャートは貴重な実録データです。

・ブラックマンデー(1987年)
・バブル相場(1989年)
・ITバブル(2000年)
・NYテロ(2001年)
・リーマン・ショック(2008年)
・東日本大震災(2011年)

「賢者は歴史から学ぶ」といいます。
今も昔も株式投資の基本コンセプトは
「将来、値上がりしそうな株を買う」
ということで同じですから、
過去を知るということは、
未来を知ることに通じると思います。

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プロフィール

はっしゃん

はっしゃん

50歳代エンジニア兼業投資家。金融資産2億円に到達。月次情報と理論株価の分析をライフワークに、ストレスのかからない「スロートレード」を実践しています。 [詳細]