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<2008.09.15>リーマン・ショックから10年

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<2008.09.15>リーマン・ショックから10年

はっしゃんです。

発掘チャートのエントリーは、
様々な銘柄の記憶に残すべき場面を
株価チャートで再現して
振り返っていただこうという企画です。

今回は、2008年9月15日の
リーマン・ブラザーズ破綻を震源とし、
世界的な株価暴落へと波及した
リーマン・ショックでの日経平均株価チャートです。

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リーマン・ショックの日経平均チャート

■日足チャート(2008年7月-2009年6月)
m1001_20090630

2008年8月末には13,072円だった株価が、
リーマン・ブラザーズが破綻 (9/15 日足チャート赤線)した
9月末までに11,259円と1,800円(13.9%)も下げ、
暴落の序章となります。

さらに、10月に入って3日には、
10,938円まで下げて11,000円割れ。

週足で大陰線となった次週(10/6-10/10)は、
1週間で24.3%も下げ8,276円を付けました。

10/6(月) 10,473円 -465(-4.25%)
10/7(火) 10,155円 -317(-3.03%)
10/8(水)  9,203円 -952(-9.38%)
10/9(木)  9,157円 -45(-0.50%)
10/10(金) 8,276円 -881(-9.62%)

その後は、8000円前後で揉み合った後、
後半に再び大きな下げが続きます。

10/24(金) 7,649円 -811(-9.60%)
10/27(月) 7,162円 -486(-6.36%)

株価は1年足らずで半値以下となり、
1万円前後で2年余り底這いを続けた後、
東日本大震災の悪夢が続きました。

■週足チャート(2007年11月-2012年6月)
w1001_20120625

リーマン・ショックの発生要因と日本への影響

リーマン・ショックは、今から10年前、
アメリカのサブプライム住宅ローンの
焦げ付きから発生したもので、
日本経済にも大きな影響を与えました。

その仕組みはやや複雑ですので、
簡単に復習しておきましょう。

発生メカニズム

1.好景気でアメリカの不動産や住宅価格が上昇
2.銀行が低所得者向けに変動金利の住宅ローンを販売
3.格付け会社が住宅ローン債権にAAA評価
4.AAAの住宅ローン債権をデリバティブ化して大量販売
5.長期金利が上昇し、住宅ローンの変動金利も連動。
6.債務者が住宅ローンを返せなくなり不良債権化
7.住宅価格、ローン債権が暴落し、銀行、証券会社が連鎖破綻
8.ドルが売られ超円高(1ドル80円突破)で日本経済に大打撃

サブプライムローンへの投資が少なかった
日本の銀行や証券会社への影響は限定的でした。

日本へのリーマン・ショックの影響は、
サブプライムローン不良債権という直接的なものではなく、
不動産の急落による信用収縮と、その後の円高不況、株価低迷
大きかったといえるでしょう。

その影響は震源地アメリカより、
むしろ日本の方がより長く続きました。

破綻した上場企業リスト

以下がリーマンショック前後で破綻した上場企業ですが、
破綻企業に建設や不動産が多いことが特徴です。

震源が住宅ローンや不動産だったこともあり、
日本でも不動産価格が急落し倒産が急増しました。

レイコフ
スルガコーポレーション
キョーエイ産業
三平建設
真柄建設
ゼファー
創建ホームズ
アーバンコーポレイション
シーズクリエイト
ランドコム
リプラス
Human21
エルクリエイト
井上工業
ノエル
新井組
ダイナシティ
東新住建
クリード
あおみ建設
ニチモ
日本綜合地所
エスグラントコーポレーション
アゼル
パシフィックホールディングス
ライフステージ
中央コーポレーション
ジョイントコーポレーション
ディックスクロキ
モリモト
松本建工
ダイア建設

破綻しなかった企業でも危ないと言われるところは、
PBR0.1倍とか、破綻同然まで売り込まれていました。

リーマン・ショック後の状況

リーマン・ショックは50年、100年に一度あるかないかの恐慌と言われますが、
1929年の世界恐慌に次ぐ世界規模の信用収縮だったことは間違いないでしょう。
ただし、比較的短期間で回復した点で世界恐慌とは異なります。

アメリカ

NYダウはリーマン・ショック後の2009年2月が大底となり、
その後は急反発に転じて2013年1月には新高値を更新。
これまで10年間もの株価上昇が続いています。
NYダウは7,000ドルから26,000ドルへ約3.7倍に上昇しました。

日本

一方で日本の株価は、その後も円高不況や
東日本大震災の影響で低迷が続き、
2013年の民主党から自民党への政権交代と、
アベノミクス下での日銀の異次元緩和を契機に
底入れするまで5年の期間を要しました。

■月足チャート(2007年-2018年)
m1001_20180909

このとき既にNYダウは新高値を更新していましたが、
日本株も底入れ後は、大きな上昇相場となり、
日経平均の上昇率は7,000円から22,300円と約3.2倍です。

ちなみに、リーマン・ショック付近で株を購入していると、
株価が数倍以上に値上がりしているものも珍しくありません。
平均株価で3倍以上ですから当たり前ですが。

あとがき

私たちは株価チャートを
結果から見て評価する傾向にありますが、
実際の相場は現在進行形ですから、
当時の業績や市場期待、需給を投影した
株価チャートは貴重な実録データです。

・ブラックマンデー(1987年)
・バブル相場(1989年)
・ITバブル(2000年)
・NYテロ(2001年)
・リーマン・ショック(2008年)
・東日本大震災(2011年)

「賢者は歴史から学ぶ」といいます。
今も昔も株式投資の基本コンセプトは
「将来、値上がりしそうな株を買う」
ということで同じですから、
過去を知るということは、
未来を知ることに通じると思います。

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プロフィール

はっしゃん

はっしゃん

50歳エンジニア兼業投資家。金融資産2億円に到達。月次情報と理論株価の分析をライフワークに、ストレスのかからない「スロートレード」を実践しています。