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ドル円相場とドルベース日経平均株価の20年


投資コラム
ドルベース日経平均株価チャート

はっしゃんです。
円安が130円まで進みました。
今回は、ドル円相場とドルベース日経平均株価の
20年を振り返ります。

冒頭の画像はドルベース日経平均株価の
2000年12月から2022年4月末までの推移です。
これを見る限り、現在までの株価水準でも
ドルベース日経平均株価は、値幅ではリーマンショックに
近い急落となっていることが分かります。

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ドルベースの株価

日本市場の6割は外国人投資家の
取引と言われています。

われわれ日本人は円ベースで、
株価を見ていますが、
外国人投資家はそうではありません。
基軸通貨であるドルベースで
株価をみて投資判断しています。

下のチャートは2000年12月以降の
日経平均とドル日経平均の比較です。
(月足終値ベース)
紺色が円ベースの日経平均。
紫色がドルベースの日経平均になります。

2022年に入ってから
ドルベース日経平均株価の急落
が目に付きます。

計算式は、
 ドル日経平均=日経平均/ドル円×100
です。

アベノミクス以降の為替相場は
「弱い円」ありきですが、
2003年の金融危機脱出以降、
相場の上昇時は円安となり、
 下落時は円高となる
という法則が維持されています。

チャートから紫色のドル日経平均の方が、
山が低く、谷も浅いのがわかりますが、
過去の株高や暴落は「ドル円相場と連動」しています。

ドル日経平均株価9つの局面

それでは、ドル日経平均株価チャートを
9つの局面に分けて振り返ってみます。

ドルベース日経平均株価の番号付き

1.2003年の金融危機まで
 日本では年銀行の破綻や国有化、メガバンク救済など、
 バブルの精算から日本売りとなった局面。
 米国でもITバブル後に金利が上昇し、
 ワールドコムやエンロンが破綻しました。
 ただし「円安・株安」は、この時が最後で、
 円は、国際的に信用力の高い通貨のポジションを取り戻しました。

2.金融危機の回復からリーマンショックまで
 金融危機を脱出して「円安・株安」から
 「円安・株高」に移行した回復局面。

3.リーマンショック
 サブプライム問題からドル売りが優勢となり、
 一気に「円高・株安」が進行した局面。
 アメリカのローン債権がデフォルトとなり、
 金利を下げまくってドル安誘導した結果、
 底なしの円高となってしまう。

4.超円高不況
 東日本大震災により原子力発電所を停止。
 火力発電所を再稼働して経常収支が悪化。
 リーマンショック後も「円高・株安」が続き
 株価も底這いを続けた局面。

5.アベノミクスによる円安
 アベノミクス以降、日銀の異次元緩和などにより、
 「円安・株高」に誘導していった局面。

6.チャイナショック+ブレグジットショック
 海外の波乱要因から、
 短期的に「円高・株安」となった局面。

7.アベノミクス終盤からトランプ時代
 トランプ氏からの圧力や
 米中貿易摩擦などがあったが
 金融緩和を継続して
 「円安・株高」が続いた局面

8.コロナショック
 コロナショックによる株価急落と
 世界的な金融緩和で一時的に
 「円高・株安」となった局面

9.コロナ後とロシア軍ウクライナ侵攻
 コロナ後の景気回復で米国では金利上昇。
 日本は金融緩和を続けて「円安」が加速
 さらに、コロナでの海外往来停止や
 戦争による資源高も重なった局面。
 まだ円安・株安ではないかもしれないが
 ドルベース日経平均株価が急落しており
 注視が必要な状態です。

という感じです。

今後の見通し

為替レートは長期金利と連動します。
金利が上がれば、その通貨は強くなり、
逆に下がると弱くなります。

今後の予測については、外的要因に
左右されることが多いので困難ですが、
仮のシナリオを考えるとすると、
現状をリーマンショック前の類似と考えると
アメリカがインフレ対策に失敗して
信用不安からドルも急落することになり、
株式は急落しても円高局面になります。
 
ただ、リーマンショックの時には、
まだ異次元緩和はやっていなかったので、
仮に円安のままだとすると2003年のような
円安+株安になってしまうかもしれません。

為替の変動リスクは、
長期投資に大きな影響を与えますので、
ドル円相場と個別株の投資戦略を
再確認しておきましょう。

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