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はっしゃん式Excel企業分析入門<同業他社比較シート編>無料ダウンロード


投資ツール
ドラッグストア4社の同業他社比較シート

はっしゃんが執筆している書籍(2022年夏発売予定)で
Excelを使った同業他社比較分析を紹介することになりましたので、
実際にはっしゃんがExcelで企業分析していた頃の
自作分析シートを無料ダウンロード提供します。

はっしゃん自身は決算短信のXBRLデータから
プログラムで分析していますが、
より細かく見る点ではExcelが優れています。

これまではっしゃんが公開した分析シートには、

・過去3年+今期+決算と月次情報を分析するタイプ
・過去4年+今期の5年間の決算を理論株価で分析するタイプ
・今期+5年後までの中期経営計画を分析するタイプ

などがあります。

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同業他社比較シートについて

今回紹介するのは、同業他社比較の分析用に作成した
「同業他社比較シート」で4社の決算を比較するツールです。

はっしゃん式では、おなじみの
理論株価を算出することもできます。
(一部の例外処理が省略されている簡易版になります。)

はっしゃんは主に投資候補をライバル同士で比較して
特徴や強み、弱みを探るために利用していましたが、
同じ業界でも収益構造や資本施策などはかなり異なるため
かなり有用なツールだと思います。

同業他社の決算書を比較することで、
投資先や投資候補を客観視することができますし、
場合によっては、ライバル企業の方がいいのでは?
なんてことがあるかもしれません。

ご活用いただければ幸いです。

失敗の原因を分析しておくと回避できるという考え方

自分で分析してみよう

決算書から財務三表の数字を1つ1つ拾っていって、
企業のファンダメンタルズ
手作業で分析していくことは、
投資家としてのスキルアップにも、
有効なのではないかと思います。

例えば、数字を入力しながら、
もう少し利益が伸びればどうなる?
など、仮説検証も簡単にできます。

はっしゃん自身、現在は自作プログラムでの
プログラム分析が中心となっていて、
Excelは一部のデータ入力に使う程度ですが、
企業分析を志した頃にExcelで積み重ねた
ノウハウが原点になっています。

理論より実践という言葉がありますが、
分析と投資判断の積み重ねが、まさに実践ですね。

同業他社比較シートの使い方(入力編)

【はっしゃん式】同業他社比較シートでは、
決算書から数字を入力していくだけで、
4社までの財務データを比較できます。

同業他社比較シート白紙

シートは1枚で3つのセクションに分かれています。

・4社比較(入力セクション)
・4社比較グラフ(グラフ表示セクション)
・4社比較データ(詳細表示セクション)

同業他社比較シート(入力編)

表の上に4社のコードや会社名を入力します。
入力欄のセル背景色を薄い黄色にしています。

各社の決算短信(本決算)から科目を入力していきます。
・損益計算書(PL)の7項目
・発行済株式数と株価
・バランスシート(BS)の2項目
・キャッシュフロー計算書(CF)の4項目
・今期会社予想
入力していくと、他の指標が自動計算され、
グラフが少しずつ完成してきます。

入力後のシート

ドラッグストア業界4社の決算データを入力した画面です。
 ・コスモス薬品 2021年5月期 決算短信
 ・ウェルシアホールディングス 2022年2月期 決算短信
 ・ゲンキー ドラッグストア 2021年6月期 決算短信
 ・ツルハホールディングス 2021年5月期 決算短信

同業他社比較シート入力後

同業他社比較シートの使い方(分析編)

はっしゃん式同業他社比較シートでは、
入力セクションにデータ入力すると、
グラフ表示セクションや詳細表示セクションに
データが自動反映される仕組みです。

比較グラフ表示

 先ほどデータ入力したドラッグストア業界4社の比較グラフです。

同業他社比較シートの比較グラフ表示

以下にグラフの見方を簡単に紹介しますが、
決算書分析の知識が必要となります。
近日発売予定のはっしゃんの著作をお待ちください。

■PL比較
 4社の売上や利益、利益率などを比較表示します。
■BSグラフ
 4社のバランスシートと自己資本比率を比較表示します。
■ROA/ROEグラフ
 4社のROAとROE、およびPERとPBRを比較表示します。
■CFグラフ
 4社のCF3項目と営業CFマージンを比較表示します。
■今期予想グラフ
 4社の売上、経常利益、純利益の今期予想の伸びを比較表示します。
■理論株価グラフ
 4社の株価と理論株価、事業価値比率と上昇余地を比較表示します。
※一般的な分析と異なる点は、はっしゃん式ではEPSやROA、ROE、PERを純利益ではなく、「経常利益x70%」から計算している点です。
 これは、継続性のない特別利益や特別損失を企業価値から除外したり、法人実効税率を標準化して評価するためのものです。
 ただし、のれん代や減価償却費はそのまま乗ることになるので、より収益力に特化して分析したい場合、手動で除外してください。

自分で分析するメリット

このシートでは、一般にはあまり知られていないような
企業同士の特性や強み・弱みを抽出し比較することができます。

このような決算書データに隠された
企業の特性や強みを知ることが、
投資方針を柔軟かつ強固にし、客観視な投資判断の礎
となっていくことでしょう。

自分でする企業分析に興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。

同業他社比較で、利益率や成長率からオンリーワン企業を
探す方法については、下記コラムも参考にしてください。

同業他社比較シートのダウンロード

使用条件

はっしゃん式決算分析シートは、無料提供しますが、はっしゃんの著作物です。
ダウンロードした場合、下記の使用条件に同意したものとみなします。

分析シートのサポートは行いません。
分析シート使用により発生した事象について、はっしゃんは一切の責任は負いません。
分析シートの改変や商用利用、再配布は禁止します。(特別に、はっしゃんが認めた場合を除く)
分析シートのキャプチャ画像は自由に流布してかまいませんが、
はっしゃんとの共同著作物とします。(クレジット表記は消さないこと)

ダウンロード

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