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ヒューマンリスクを回避して株式投資の勝率を上げる方法


投資コラム

皆さんは肝心な局面で、
重要な決断が出来なかったり、
あるいは間違った判断をして
失敗したことはありませんか?

「なぜ、あのような行動を
 とってしまったのか?」

実は、失敗の原因の1つに
ヒューマンエラーがあります。

見直すべきポイントは、
銘柄選択や投資手法だけではない
かもしれません。

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失敗学とヒューマンエラー

事故や災害、不正事件などの原因を分析、
究明する失敗学という分野がありますが、
失敗の多くは想定外のヒューマンエラー
に辿り着くのだそうです。

失敗学ではヒューマンエラーによる失敗は、
回避可能な失敗として位置づけられます。
発生させてはならない失敗ともいえるでしょう。

人間は必ず失敗するものと考えると、

・失敗する確率が高くなる方法
・ストレスがかかる状況での放置

などは、できるだけ避けることが重要です。

複雑なルーティンであればあるほど、
できるだけルールはシンプルな方がよく、
ヒトが判断を下す工程が必要な場合は、
ヒューマンエラーが発生するリスク
あらかじめ想定して準備しておくべきと言えるでしょう。

リスクを十分に考慮できていない場合、
ヒューマンリスクという脆弱性
残っていることになるわけです。

そして、想定外のヒューマンエラーは、
しばしば、大損害に直結します。

リスク管理や損切りを学ぶことで、改善できる点があるかもしれません。

ヒューマンエラーの要因

以下にヒューマンエラーの
直接的要因について記します。

ヒューマンエラーの直接的要因

過失によるもの:不注意 経験不足 思い込み 錯覚 パニック状態
故意によるもの:ルール違反
組織によるもの:引き継ぎ 情報共有ミス 忖度
能力によるもの:能力不足 機能低下

・暴落局面でパニックとなり売ってしまった
・自分で決めたルールを守れなかった
など、心当たりある方もあると思います。

これらのヒューマンエラーは、
想定外の状況下で発生しやすくなります。
それが、間接的要因となります。

ヒューマンエラーの間接的要因

間接要因としては、

・ストレス:含み損など
・想定外の状況:暴落、下方修正など

などの投資そのものに関連したもののほか、

・飲酒 薬物摂取
・失恋 離婚 死別
・失業 被災 借金
・加齢 疾患

など、身体的、あるいは社会的要因も含まれます。
・飲酒で気が大きくなってしまって
・失業で自暴自棄になってしまって
などは、予備知識として心構えを持つだけでも、
一定の抑止効果があると思います。

お金のために働くことや、投資することは果たして幸福でしょうか?

株式投資とヒューマンリスク

株式投資でも勝率を上げるためには、
ヒューマンリスクを軽減することが
重要な課題となります。
失敗こそが勝負を大きく左右するからです。

特に株式投資はリアルタイムで
株価が変動し、財産価値と連動する
というストレス状態のなかで、
正しい判断を要求され続ける過酷なゲームです。(笑)

にもかかわらず、個人レベルの株式投資では、
すべてが個人の判断に委ねられています。

ヒューマンエラーの可能性が存在するならば、
失敗の可能性が少ないように準備し、
リスクに対処しておくのは当然です。

ヒューマンリスクを回避する方法

もっとも重要なのは、

「心身が健やかな状態で相場と対峙しているか」
「想定外の状況への対処について準備できているか」

の2点です。

それぞれ、
・メンタルコントロール
・リスクマネジメント
という言葉に代替できます。
勝者のメンタリティーですね。

スポーツ精神と似ていますが、
弱肉強食の実力世界で、
自身の能力を最大限に発揮するノウハウですから、
同じようなものになるのでしょう。

言うのは簡単ですが、
実際には、負けが続けば続くほど
健やかな状態からは遠ざかり、
想定外の状況に陥っていきます。

それを解消するには勝つしかない
となると、リスクの高い危険な状況だと分かりますよね。
こうなった時点でヒューマンリスクは高くなっているわけです。

必要なのは、勝つしかない状況で勝つことではなく、
想定外の状況を作らないために、
あらかじめ受け入れリスクを想定して、
状況に応じた行動を取れるように準備しておくことです。

言い換えると、想定外の負けをなくして、
想定内の負けにする
こと。
そして、一発逆転の劇的勝利ではなく、
余裕を持って勝つべくして勝つことです。

例えば、株式投資では損をすることもあるため、
最初の100万円を授業料、あるいは必要経費として、
覚悟しておくだけでメンタリティーは違ってきます。

ビギナーズラックで運良く勝つことと、勝つべくして勝つことは違います。

失敗から学んで上達する

もし、失敗してしまった場合でも、
それを糧にすることで経験は得られます。

少し気を付ければ防げたこと
原因になっていたかもしれません。

・直接的要因を理解しているか
・間接的要因は分析できているか
・どの時点で間違ったのか
・どうすれば防げたのか
・ルールに不備はなかったか
・再発防止策はあるか

同じ失敗を繰り返さないことで、
上達していくこともあるでしょう。

防げる失敗、ヒューマンリスクを軽減することで、
株式投資の勝率を上げていきましょう。

実力不足には効果がない

最後に、勝者のメンタリティーを
会得したとしても
実力不足を埋めることはできない
点について補足しておきます。

ヒューマンリスク管理の原点は、
メンタルコントロールの稚拙や
リスクマネジメント不備による
想定外の不利益の軽減であって、
本来の実力以上の成果を意図したもの
ではありません。

スポーツの対戦競技であれば、
駆け引きの要素もありますが、
株式投資はそうではありません。

能力不足、経験不足を埋めるには、
コツコツとスキルアップに励むしかない
のではないかと思います。

食習慣や運動が健康につながるように、株式投資にも大切なことがあります。

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