今日は新型ゲーム機やキラーアプリと
深い関係がある任天堂の株価チャートを紹介します。
最近は、Swtich中国版が認可され、
テンセントと組んで発売と報道され、
再び騰勢を強めてきました。
株価が安い時に仕込んでおき、
新型ゲーム機相場で売るというのが、
任天堂の定番運用でしょうかね。
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発掘チャート<7974>任天堂Wii相場
2000年代前半の任天堂は、
任天堂64やゲームキューブが
ソニーPlayStationとの戦い破れ、
家庭用ゲーム機での主導権を喪失。
ゲームボーイやDSなどの携帯型ゲーム機で
粘り強く生き残ってきた任天堂でしたが、
再び脚光を浴びたのが2006年でした。
Wiiは2005年から段階的に情報リークされ、
株価は11,000円付近からじりじり上昇するも、
当初、投資家の評価はそれほど高くありませんでした。
ブルーレイ搭載など革新的な仕様で評価が高かった。
それが、2006年11月の発売後に大ブームとなり、
一足早く発売されたPS3に出荷台数で圧勝。
業績も急回復となったことから株価は上昇し続け、
Wiiコントローラー公開から2年後の
73,000円付近で大天井となりました。
その上昇率は2003年安値から9倍超という驚異的なもの。
北米:2006年11月19日
日本:2006年12月02日
となっています。
Wiiの成功で再び頂点を極めた任天堂ですが、
当初こそ斬新な操作が好評を博したものの、
ブームは長続きせず、次第に飽きられて失速。
業績も悪化してWii相場は終わりました。
直近安値からのWii相場の上昇率:+815%
Wiiはコアなゲームファンの支持を得たのではなく、
ライト層に大量販売することで成功しましたが、
PlayStation陣営からの主導権の奪還までには至らず、
やや残念な結果となりました。
とはいえ、Wiiでの躍進は
「新しいユーザー体験を提供しれくれる会社」
という良いイメージ、好印象を
市場に与えたのではないかと思います。
(こういう会社が日本企業に少なくなった)
オーディオやスマホでもアップルの後塵を拝するなど
イノベーティブなイメージが後退した。
そして、皮肉にもライト層の関心は、その後、
携帯やスマホの最初は無料でアイテム課金型の
フリーミアムゲームに移っていくことになります。
発掘チャート<7974>任天堂ポケモンGO&Switch相場
次に任天堂の転機となったのは、
スマホゲームへの参入でした。
2016年7月リリースのポケモンGOは、
北米でのセルラン1位を皮切りに
全世界で大ヒットを記録。
開発は米Google系NIANTIC社だったものの、
任天堂コンテンツへの再評価につながり、
Switch相場に発展していきました。
直近安値からのポケモンGO&Switch相場の上昇率:+396%
ピーク時の2018年には底値から約5倍の上昇。
その後、いったん調整となりましたが、
Switch中国版がリークされてから巻き返してきました。
2019年10月には認可の報道。
テンセントと組んでビジネスを開始するようです。
中国版の売上次第では、2018年の高値を
伺う展開となるかもしれませんね。
任天堂の主要製品リリース日まとめ
1985/09/13 スーパーマリオブラザーズ
1986/02/21 ディスクシステム・ゼルダの伝説
1989/04/21 ゲームボーイ
1990/11/21 スーパーファミコン
1996/02/27 ポケットモンスター
1996/06/23 任天堂64
2001/03/21 ゲームボーイアドバンス
2001/09/14 ゲームキューブ
2004/12/02 DS
2006/12/02 Wii
2016/07/06 ポケモンGO
2017/03/03 Switch
■任天堂の主要製品と30年チャート
※かつて任天堂は大証銘柄でしたが、株価チャートは東証データで作成しています。
関連リンク
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あとがき
私たちは株価チャートを
結果から見て評価する傾向にありますが、
実際の相場は現在進行形ですから、
当時の業績や市場期待、需給を投影した
株価チャートは貴重な実録データです。
・バブル相場(1989年)
・ITバブル(2000年)
・NYテロ(2001年)
・リーマン・ショック(2008年)
・東日本大震災(2011年)
・チャイナ・ショック(2015年)
・コロナ・ショック(2020年)
「賢者は歴史から学ぶ」といいます。
今も昔も株式投資の基本コンセプトは
「将来、値上がりしそうな株を買う」
ということで同じですから、
過去を知るということは、
未来を知ることに通じると思います。