新型ゲーム機やキラーアプリと深い関係にある
任天堂の株価チャートを紹介します。
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発掘チャート<7974>任天堂ファミコン&スーパーマリオ相場
ファミリーコンピュータは1983年7月発売。
今から35年以上前のことになります。
当時、はっしゃんは中学生。
ドンキーコング、ドンキーコングJr、ポパイの3本が
同時発売され、ゲームファンから高く評価されましたが、
株価にも大きなインパクトを与えるものではありませんでした。
この時点では、まだ静かな立ち上がりといえるでしょう。
ゲームの歴史を変えることになるソフトが
キラ星の如く登場したのは2年後でした。
1985年9月スーパーマリオブラザーズ発売。
※当時の任天堂は大証銘柄でしたが、株価チャートは東証市場のものです。
直近安値からのファミコン相場の上昇率:+553% (スーパーマリオ発売後)
キラープラットフォームの影にキラーアプリあり。
任天堂の絶頂期はスーパーマリオで幕が開きます。
世界のゲーム史上で最も売れたこのゲームは、
任天堂を一気に世界的ブランドに押し上げ、
株価を1年間で3倍に上昇させました。
さらに、5ヶ月後の1986年2月21日には、
ディスクシステムとゼルダの伝説が発売。
家庭用ゲーム機分野での地位を不動のものとしていきました。
発掘チャート<7974>任天堂スーパーファミコン相場
スーパーファミコンは1988年11月に発表され、
2年後の1990年11月に発売されました。
当初は89年7月の発売を予定していましたが、
開発が難航して1年以上延期された経緯があります。
株価は発表時には3300円付近でしたが、
期待感から2倍水準まで上昇。
さらに発売延期にもかかわらず上昇し続け、
発売前90年8月に25,000円付近で
大天井となりました。上昇率は約8倍。
※当時の任天堂は大証銘柄でしたが、株価チャートは東証市場のものです。
直近安値からのスーファミ相場の上昇率:+675%
1990年代の任天堂はスーパーファミコンで頂点を迎えますが、
その後はニンテンドウ64の失敗などで失速。
携帯型では、ゲームボーイやDSのヒットがありましたが、
プレイステーションで成功したソニーに主役の座を譲ります。
任天堂とソニーが宿命のライバルとなった浅からぬ因縁とは?
任天堂の主要製品リリース日まとめ
1985/09/13 スーパーマリオブラザーズ
1986/02/21 ディスクシステム・ゼルダの伝説
1989/04/21 ゲームボーイ
1990/11/21 スーパーファミコン
1996/02/27 ポケットモンスター
1996/06/23 64
2001/03/21 ゲームボーイアドバンス
2001/09/14 ゲームキューブ
2004/12/02 DS
2006/12/02 Wii
2016/07/06 ポケモンGO
2017/03/03 Switch
■任天堂の主要製品と30年チャート
※かつて任天堂は大証銘柄でしたが、株価チャートは東証データで作成しています。
関連リンク
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あとがき
私たちは株価チャートを
結果から見て評価する傾向にありますが、
実際の相場は現在進行形ですから、
当時の業績や市場期待、需給を投影した
株価チャートは貴重な実録データです。
・バブル相場(1989年)
・ITバブル(2000年)
・NYテロ(2001年)
・リーマン・ショック(2008年)
・東日本大震災(2011年)
・チャイナ・ショック(2015年)
・コロナ・ショック(2020年)
「賢者は歴史から学ぶ」といいます。
今も昔も株式投資の基本コンセプトは
「将来、値上がりしそうな株を買う」
ということで同じですから、
過去を知るということは、
未来を知ることに通じると思います。