株ブログ はっしゃん式 発掘チャート


賢者は歴史に学ぶ。株式市場の記憶に残る名場面を株価チャートで再現して振り返る懐古的株ブログ

スポンサーリンク

<9984>ソフトバンクGがITバブル株価198,000円を超える日


発掘チャート
ITバブル以降のソフトバンク10年株価チャート

今回は、ITバブル最大の出世株で、
今や日本を代表する企業グループとなった
ソフトバンクGの株価チャートを紹介します。

ITバブルの背景

ITバブルの原点はインターネット登場による
テクノロジー革命とナスダック市場の上昇です。

Windows95の頃といった方が記憶にある方も多いでしょうか。
1990年代後半から急速に普及したインターネットは、
世の中の仕組みを大きく変えてきました。

2019年現在、世界の時価総額上位は、
バークシャー・ハサウェイを例外として、
インターネット関連企業で独占されています。

■世界の時価総額上位企業(2019年8月現在)
1. Microsoft (米国)
2. Apple (米国)
3. Amazon (米国)
4. Alphabet(Google) (米国)
5. Facebook (米国)
6. Berkshire Hathaway (米国)
7. Alibaba (中国)
8. Tencent (中国)

このうち1位マイクロソフトを除いた上位4社は、
ITバブル後に躍進した新興企業です。

2位のアップルはスマホ世界一
3位のアマゾンはネット小売世界一
4位のグーグルはネット広告世界一
5位のFacebookはSNS世界一

1990年代後半から2000年にかけてアメリカでは、
低金利を背景に多くのITベンチャーが誕生。
イノベーションは新しいビジネスと富を生み、
現在の隆盛につながるITバブルが花を咲かせていました。

前述4社の頭文字から取ったGAFA相場は、
頂点まで上昇を続けて急落した点など2000年のITバブルとよく似ています。

発掘チャート<9984>ソフトバンクG

■月足チャート(1998年1月-2002年12月)ITバブル時のソフトバンクG株価チャート

■株価推移
1998/01/16 411円 (東証1部上場 初値)
2000/02/25 22,000円 (ITバブル頂点 53.5倍)
2002/11/18 275円 (ITバブル崩壊後安値 1/80倍)
※分割後の株価に補正されています

バブル頂点

2000年当時ソフトバンクはまだ通信事業を
手掛けていませんでしたが、
米ヤフーに先行投資するなど将来性で注目を集め、
株価は1998年1月の東証1部上場から、
わずか2年余りで50倍以上に上昇しました。

その後2000年2月に大天井を打っています。
株式分割を実施していますので、
チャートの株価は当時と違いますが、
当時の高値では198,000円でした。

バブル頂点でのソフトバンクGの時価総額は、
同時期のトヨタをも上回っていました。
ちなみに、当時の1位はNTTドコモです。

バブル崩壊

今にして思えば20年前のITバブルでの過剰期待は、
ソフトバンクGに限っては正しかったとも言えますが、
アメリカの景気が過熱し、金利が上昇してくると、
まだ実利の少なかったIT投資は抑制されるようになり、
ナスダック市場の暴落とともにバブルは崩壊します。

バブル崩壊後のソフトバンクGの運命はハードでした。
大天井後の大底は2002年11月で、ピークから2年半後。
底値275円はピーク時の「80分の1」に過ぎません。
なんと下落率98.75%

その後は、少しずつ復活してきましたので、
ITバブル後の安値で買っていたとしたら、
2019年4月現在で株価は43.5倍です。
それでも株価は20年前の頂点の2分の1程度というのが、
バブルの怖さですが。(笑)

ソフトバンクの銘柄コード1つ違いがファストリテーリング。
両社は違う経緯を辿りましたが、いずれも日本を代表する銘柄に育ちました。

スポンサーリンク

ITバブルの象徴

ソフトバンクの時価総額トヨタ超えと
その後の急落はITバブルの象徴として
よく取り上げられます。

はっしゃん自身もITバブル当時に
バブルど真ん中のIT企業に勤務していて、
株価10倍、20倍を体験しましたが、
行き過ぎた市場期待には冷めてましたね。

ITバブル期の象徴としては、
他に次のような銘柄があります。

その後のソフトバンクG

■月足チャート(1999年10月-2018年12月)ITバブル以降のソフトバンク10年株価チャート

ITバブル崩壊後も子会社のヤフーJapanが
倍々ゲームで成長するなど存在感を発揮。

その後、2003年にボーダフォン(日本テレコム)を買収
さらに当時まだ駆け出しだったApple社のiPhoneに目を付け、
2011年まで日本国内での販売を独占
してシェアを拡大。

さらにスプリント社ARM社の買収、
アリババ社への出資などで事業分野を広げ、
最近はペッパー君などAIやロボット分野でも、
存在感を増しています。

そして2018年12月19日には、
通信子会社<9434>ソフトバンクを再上場。

2019年4月現在は、好決算やウーバー上場などの思惑から、
ITバブルピークに次ぐ株価水準まで回復してきています。

2019年4月現在の時価総額で、
ソフトバンクGより上位はトヨタ1社のみ。
金額的にはトヨタとは2倍弱の差がありますが、
1位になる日も遠くないかもしれません。

そして、あのITバブル頂点の株価の80分の1(1.25%)、
275円から完全復活する日も近いかもしれません

関連リンク

スポンサーリンク

あとがき

私たちは株価チャートを
結果から見て評価する傾向にありますが、
実際の相場は現在進行形ですから、
当時の業績や市場期待、需給を投影した
株価チャートは貴重な実録データです。

「賢者は歴史から学ぶ」といいます。
今も昔も株式投資の基本コンセプトは
「将来、値上がりしそうな株を買う」
ということで同じですから、
過去を知るということは、
未来を知ることに通じると思います。

この記事をシェアする

スポンサーリンク

ピックアップ