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無料ツールで損益計算書(PL)を見える化して事業価値を評価する方法


投資ツール

決算発表もピークという感じですね。
今回は、はっしゃんが自ら開発して
実際に使用している決算分析ツールの
使い方を紹介しています。

3回目は、損益計算書(PL)
ビジュアル化して表示するツールです。

初心者の方でも簡単に使えますので、
ぜひご活用いただければと思います。

■損益計算書[PL]チャート
 株初心者向けビジュアルPL分析ツール
 http://kabuka.biz/funda/pl/

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損益計算書(PL)とは?

上場企業の決算書を構成する「財務三表」の1つで、
損益を売上、費用、利益で記載するものです。

・売上 .. 売上、営業収益など
・費用 .. 売上原価や販管費などのコスト
・利益 .. 売上-費用で計算

ワークマンの損益計算書

ワークマンの損益計算書です。
項目がたくさんあって、
ちょっと難しそうに感じますが、
 収益、費用、利用
の繰り返しですので、
要点が抑えれば簡単です。
赤枠の8つの数字をピックアップします。

ワークマンの損益計算書

損益計算書からピックアップする項目は次の通りです。

売上:ワークマンの場合は、営業総収入(フランチャイズ収入と直営店売上の合計)
売上原価:仕入れ価格や光熱費などです
販管費:人件費や広告宣伝費です
営業外収益:営業外の金融収入などです
営業外費用:営業外の金融支出などです
特別利益:資産売却益などです
特別損失:固定資産の評価損などです
法人税等:支払い法人税です

利益は営業利益や経常利益は、
売上と費用からツールで自動計算します。

決算書の3つの数字から理論株価を計算するツールはこちら

損益計算書[PL]チャートの使い方

分析ツールのページを開きます。
PCでもスマホでも使えます。

■損益計算書[PL]チャート
 株初心者向けビジュアルPL分析ツール
 http://kabuka.biz/funda/pl/

ツール画面をスクロールして、
中ほどのパラメータ設定画面
損益計算書の8つの数字を入力します。
(銘柄コードも入力すると会社名を表示できます。)

入力できたら、[更新]ボタンをポチ。
これだけ。

PLチャートのパラメータ設定画面

※損益計算書は会計基準によって、日本基準、IFRS、米国基準の3種類あります。
銘柄に合わせて変更しましょう。
[IFRS][米国基準]と書かれていない場合は日本基準です。

損益計算書[PL]チャートの見方

数字が正しく入力できていたら、
売上、費用、利益の推移と
5種類の利益をビジュアル表示します。

ワークマンのPLチャート
■PLチャートと5種類の利益
 売上総利益:売上-売上原価
 営業利益:売上総利益-販管費
 経常利益:営業利益-営業外収支
 税引前利益:経常利益-特別損益
 純利益:税引前利益-法人税等

さらに、5種類の利益率と
実行税率も計算して表示します。
利益率は高いほどよいのですが、
業種によって大きく異なるので、
○×評価は表示していません。

ワークマンのPL評価

ワークマンのPL評価ですが、
営業利益率35%、経常利益率40%は、
小売業としては最高水準です。
同業他社と比べてみると面白いと思います。

入力は面倒だけど分析画面を見てみたいという方は、
下リンクをクリックしてみてください。
 ワークマンの損益計算書[PL]チャート

数字を入力するだけで分析できますので、
ぜひ、皆さんも持株の損益決算書(PL)分析に
チャレンジしてみてください。

決算書のバランスシート(BS)を見える化できる無料ツールはこちら

参考:損益計算書[PL]チャートで事業価値を評価する

ツールでは、入力データから利益率や
実効税率を計算する機能を用意しています。
投資判断の参考にしてください。

利益率が悪い、赤字の場合

利益率がよくなかったり、前年から悪化している場合は、コストの部分を見ることで、その原因が、どこにあるかを確認します。

・売上総利益で悪化
 売上原価(仕入れ価格など)が高すぎて利益が出ていないケースです。

・営業利益で悪化
 販管費(人件費や広告費など)を使いすぎて利益が出ていないケースです。

・経常利益で悪化
 営業外収支(金融収支など)で損失が出てしまったケースです。

・税引前利益で悪化
 不良資産の評価損など特別損失で損失が出てしまったケースです。
 
よくない原因が一時的なものか、本質的で改善が難しいかで評価は変わってきます。原因を解消しないと投資判断は難しいので、決算説明資料も読んで考えてみましょう。

利益率は下がっていくのが健全

利益率は高いほどよいですが、
 売上総利益率>営業利益率>経常利益率>税引前利益率>純利益率
と、だんだん下がっていくのが、
健全な状態です。

後ろの方が上がっている場合は、
一時的な配当収入や資産売却利益
計上されていることがほとんどです。

一時的な利益は企業の事業価値に
全く影響を与えませんので、
比率が大きい場合は、一時利益は削除して
評価した方がよいでしょう。

実行税率は30%前後になる

日本国内で企業活動している場合、
実行税率は30%前後になります。

グローバル企業の場合は、海外の税率が
国内より安い場合が多いので、
20-25%の場合もあります。

もしも、実効税率が高すぎたり
安すぎたりする場合は「怪しい」と
思った方がよいでしょう。

有名なところでは、
ソフトバンクGは、
法人税を払っていません。

税金を払っていない企業を
そのままの最終利益で事業価値
評価できるかは疑問です。

最終利益はROE、ROAに
直結する数字になります。

他の企業と同じように30%の
税金を払ったら、どうなるかで、
評価した方が安全でしょう。

決算書のキャッシュフローを見える化できる無料ツールはこちら

ご参考になれば幸いです。

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