決算発表シーズンになりましたね。
業績次第で、株価が大きく動く時期ですが、
成長株を買うなら、お薦め時期でもあります。
今回は、決算発表時期の買いの
利点について考えてみます。
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INDEX
決算期に買う理由
成長株投資では、原則として
いつ買ってもよいものですが、
時期を選ぶとすれば決算期に買うのが、
いちばん合理的です。
・株価が業績に連動して動くため、需給に惑わされにくい
・決算結果から失敗・成功を判断しやすい
・成功した場合、含み益が乗って長期保有に移行しやすい
・失敗した場合、ただちに損切りして、次につなげやすい
■決算期に買うデメリット
・失敗した場合、通常時より損失が膨らむリスクがある
・人気株は、複雑な値動きになることがある
いかがでしょうか?
初心者の場合は、それなりの授業料が
必要になることもありますが、
その分、勉強にもなると思います。
株価が業績に連動しやすい
決算期は、特に株価が業績に連動して、
動きやすい時期になります。
下方修正でストップ安
などの大きな値動きを
しばしば見かけると思いますが、
業績変化を織り込んで、
株価が水準訂正されています。
成功・失敗が分かりやすい
株価と業績が連動するため、
失敗か成功かの判断がしやすく、
成功しても失敗しても
勉強になります。
特に初心者の場合は、
再現性を検証できるので、
失敗も貴重な経験になります。
逆に言うと、決算期以外の時期は、
需給や期待で株価が左右されやすく
再現性の検証も難しいといえます。
乱高下する時に買って一喜一憂しても
あまり勉強にはなりません。(笑)
成功した場合、長期保有しやすい
決算前に買って成功すると、
株価が上昇して含み益になりますので、
そのまま長期投資に移行しやすくなります。
回転させやすくなるでしょう。
失敗した場合も損切りしやすい
逆に失敗した場合でも、
理由がはっきりしていて、
期待値と逆に動きますので、
損切りの決断がしやすくなります。
ただちに損切りして、
次につなげやすいと言えます。
理由が分からず、損切りを迷うよりも、
判断しやすい方が再現性も高く
学習効果も得られやすいですよ。
値動きは大きくなりがち
デメリットとしては、
市場コンセンサスと差があった場合、
値動きが大きくなりがちな事。
大きな利益につながる可能性もありますが、
損失が膨らむリスクもある点には注意が必要です。
成功した場合の報酬は少なくなりますが、
失敗リスクを軽減することもできます。
人気株は複雑な値動きになることも
よくあるのが
「材料出尽くし売り」
というものです。
決算が最高の結果だったとしても
もう成長限界でピークアウトするのでは?
と考える投資家が多ければ
利益確定売りが優勢になります。
このような場合、投機的な指向の強い
短期系の投資家は即売りに動きます。
一方で、長期視点の投資家は、
短期系投資家と見解が違うこともあります。
従って、予想が的中して好決算だった
はずなのに何故か大幅安となってしまい
泣く泣く損切りしたら、
そこから反転して手の届かない株価まで
上昇してしまうケースもあります。
その後に中長期投資家が買うことで上昇
これに引っかかるケースの多くは、
決算前に割高で購入しているためで
エントリーミスになると思います。
決算前に先行期待で上昇している場合や
理論株価を大きく上回っている場合には
材料出尽くし狙いで待つのもあるかもしれません。
よくあることなので注意してください。
四季報から決算発表までの流れ
四季報を活用する
決算期の少し前には四季報が
発売されるようになっています。
中間決算前:秋号
3Q決算前:新春号
本決算前:春号
四季報発売から決算発表にかけて、
成長が期待できそうな投資先を探す
というのが定番の方法です。
四季報から決算発表までの流れ
・決算発表前後に候補銘柄に投資します
・成功すれば含み益になると思うので、そのまま長期ホールドします
・失敗すれば直ちに損切りし、次の候補を探します
・保有株の決算業績をチェックしながら見守ります
・そのまま成長が続く限り、何年でも投資し続けます
長期保有ルーティン
エントリーに成功して長期保有に入った場合は、
年4回の決算で企業価値を確認するルーティンになりますので、
決算期に投資判断するサイクルが当たり前になります。
つまり、保有銘柄の継続・売りを判断しつつ、
平行して新規銘柄の買いも検討してく。
この流れを習慣化していきましょう。
成功か失敗かはエントリーと決算で決まる
株式投資で失敗するか成功するか。
その多くは買値とその直後の決算で決まります。
失敗があれば損切りし、
成功したら長期投資を目指す。
決算発表は年に4回ありますから、
長期投資サイクルの1つと考えて
適切な投資判断をしていけばよいだけです。
それが利大損小の実践となり、
長期投資の成功につながります。
決算発表の時期以外を捨てる
株式市場では毎日、株価が動いて、
ここで買って、ここで売って
と予測・取引だけで面白いものです。
でも長期投資の視点からは、
ほとんど無駄な時間です。
面白いのは事実ですが、
再現性のないギャンブル要素を
面白いと感じているだけ。
本当に意味があるのは、
業績とリンクして株価が動く
決算発表の時期だけですから、
それ以外を捨てるということも
有力な選択肢です。
コロナ禍での注意点
また、決算以外で業績に大きな影響を及ぼす
外的要因がある場合は注意が必要です。
例えば、コロナ禍では、
・コロナメリットかデメリットか
・感染者数の動向
・緊急事態宣言の有無
・ワクチン接種率や収束見通し
など変化から業績の前提条件が変わる
可能性があります。
これら前提条件やリスク要因については、
決算書でまとめられていることもあるので
目を通しておくと良いでしょう。
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