はっしゃんです。
今回は損切り回数を減らす
4つの方法を紹介します。
三振にも、何回やっても成長しない悪い三振と、
次につながるよい三振がありますよ。
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INDEX
動画版公開
動画がお好みの方はこちらをごらんください。
損切りは常に正しい
損切りした銘柄が大きく反発して
失敗してしまった!
と後悔したことがある方いませんか?
例えば昨日損切りしてしまって
失敗したと思っている人損切りの判断が間違っていたのではなく
エントリーの判断が間違っているのだよ損切りは常に正しい https://t.co/E88vBid4ks
— はっしゃん投資家Vtuber (@trader_hashang) April 22, 2021
このツイートに400以上もいいね!
をいただきましたので、
あるあるなんだと思います。
でもこれ、損切りの判断が間違っているのではなく
エントリーの判断が間違っていたんですよね。
損切りは常に正しいのです。
損切りを後悔しても
なんの生産性もないけど
エントリーミスを分析して
次回に活かすことで
投資スキルは向上していきますよ。
損切りが多くなる理由
これまでブログで何回か損切りが大事
と書かせていただいていますが、
「何回買っても損切りになってしまう」
「損切りばかりで資金が減ってしまう」
「損切り回数が増えるだけで上達しない」
のような声もいただいています。
※三振に置き換えて考えてみてくださいね。
なぜ、損切りになってしまうのか?
その原因を突き詰めると
1.銘柄選択が悪かった
2.買ったタイミングが悪かった
のいずれかになりますが、
しょせん結果論ですよね。(笑)
同様に投資家スキルの視点からは、
1.運が悪かった
2.単なるスキル不足
のいずれかになると思います。
このうち、損切りの原因を分析して、
同じ失敗をしないよう学習することで、
スキル不足での損切りは減らせると思います。
スキル不足を反省して練習・改善することで、
次につながるよい三振になりますよ。
バリュー投資と成長株投資の違い
ちなみに投資スタイルによって
損切りの重要性は異なります。
下図はバリュー投資と成長株投資の違いについて
簡単にまとめたものです。
ミスプライスで割安に買うのが前提のバリュー投資と
成長期待で割高で買う成長株投資とでは、
損切りの重要性が全く異なることが分かると思います。
バリュー投資には損切りは不要ですが、
(厳密には資産価値の前提条件が変わると損切りする)
成長株では損切りが不可欠となります。
ですので自分がバリュー投資しているハズなのに
含み損が不安になって損切りするのはおかしいし、
逆に自分が成長株投資をしているのに
含み損を抱えてガチホしてしまうと最悪死にます。
損切り回数を減らす方法
損切りの回数を減らすためには、
損切りの確率が高い局面でのエントリーを
減らすことが効果的です。
人気株で勝負しない
最初は最も簡単な方法です。
・小型株
・出来高が急増している株
・材料株や話題株
などの取引を敬遠しましょう。
これらカテゴリーの株は、
ハイリスク・ハイリターン。
大きく上げる可能性もありますが、
逆に大きく下げることも多く、
値幅の大きいプロ、上級者向け銘柄です。
こういう銘柄は賞味期限が過ぎると
ほとんどが下がってしまいます。
握っているのは買わされた養分ばかり。(笑)
初心者が百戦錬磨の上級者と戦って
勝てるわけがありませんよね。
投資サイトや投資本、twitterなどで
銘柄が紹介されることもありますが、
株価が上がる下がるだけのものは、
養分にされるだけですので、
避けた方がよいでしょう。
市場の歪みを利用して短期利益を得ようとすると
損切りが多くなります。
投資で利益を得ようとするなら、
企業価値に目が向くはずですけど、
もし、そうでないとしたら、
それは単なるギャンブルです。
まぐれで1、2回勝つことがあっても
勘違いをしてはいけません。
1回の失敗で大負けしてしまいますよ。
利大損小を実践(利確しない)
株価が順調に推移して上昇すれば、
含み益が増えてきますので、
損切りの可能性は少なくなります。
含み益がある銘柄が増えるほど、
損切りの発生確率は低下します。
一方、利益が出た銘柄を売却すれば、
損切りではなく「利食い」になりますが、
せっかく上昇した銘柄を利食いして
ほかの銘柄に乗り換えることで、
損切りの可能性は元に戻ります。
利食いは利大損小に逆行する行為です。
損切りの確率を低くするための方法の1つは、
実は利食いをしないことです。
含み益ばかりが揃っているけど、
初心者のポートフォリオは、
含み損ばかりだと言われます。
はやく利益確定したい気持ちは分かりますが、
含み益を利確すると損切りの確率は上がります。
取引時間が短くなるほど投資難易度は上がります。
初心者ほど利食いまでに長い時間をかけるべきです。
利大損小の考え方を取り入れ、
利を伸ばすことで、損切り確率を減らしましょう。
ただし、利大損小の「損小」を適用すると、
小幅な損切り回数は増加します。
理論株価より高い銘柄を買わない
株価には2種類あります。
それは、理論株価より高いものと低いものです。
前者は割高とされ、後者は割安とされます。
理論株価=判断基準ですね。
理論株価は算出方法は様々で、
はっしゃん自身も「はっしゃん式理論株価」を
独自に算出して公開していますが、
ここで大切なことは理論株価の計算方法よりも、
割高・割安・適正の判断基準を持って
エントリーしているかということです。
野球で言えば配球を考えないで打席に立つ。
あるいは目をつぶってバットを振るようなものです。
同じカーブを2球続けて投げては打たれやすいので
投手は配球を考えて投げてくるわけですが、
打つ側も考えて打席に立つ必要があるわけですね。
理論株価ですが、簡易な方法としては、
日本株平均であるPER15倍を理論株価とする
などの方法もありますが、このブログでは、
はっしゃん式理論株価で話を進めます。
さて、株価は、長期的にみれば
理論株価に収斂することが
統計的に確認されています。
統計的アプローチで理論値を
求めたものが理論株価です。
つまり、理論株価より高い株価を買うことは、
損切りの確率が高くなるということです。
同様に、統計データからは、時価総額が小さいほど
理論株価より割高になることが分かっています。
つまり、小型株は損切りしやすいということです。
(その分、当たれば大きいので個人投資家に人気です)
買いたい銘柄が出てきたときは、
念のため理論株価を確認してみてください。
(煽り屋さんの銘柄とか要注意)
もしも、理論株価より高かった場合は、
買うのを止めろとは言いませんが、
買うのを少し延期してみてください。
(次の決算を確認することが望ましい)
次のいずれかに修正されます。
1.株価が下落して理論株価に収斂する
2.理論株価が上昇して株価と見合った企業価値になる
買うのを少し延期すべき理由は、
1のケースの避けられる失敗を回避すること。
さらに、2のケースの上昇確認をとること。
です。
2のケースでは、株価もさらに上昇しますが、
株価と業績が連動して上昇が継続しやすく、
損切りの確率は低くなります。
(ただし、サプライズ的な決算となった場合は、
理論株価の上昇以上に株価が上昇することもありますので、
値動きが大きい場合は注意してください。)
このように判断基準を持ち、時間を有効に使うことで
損切りの確率を低くするように工夫することができます。
理論株価電卓 … 財務3指標と株価から理論株価を計算
5年後株価計算ツール … 成長率と財務指標から5年後の理論株価を計算
理論時価総額マップ … 理論時価総額と時価総額の統計分布マップ
理論株価Web … 4000銘柄の理論株価、上昇余地を毎日更新
決算や四季報のサプライズを狙う(先回りも含む)
前述の「理論株価より高い銘柄は買わない」
を一歩進めた考え方です。
実は、理論株価が変動するタイミングは
決まっていることが多いので、
その変動タイミングを狙ったり
先回りして買う方法になります。
変動タイミングを狙う
1.決算発表(年4回)
2.四季報発売(年4回)
3.業績修正(決算前に発表される場合がある)
4.月次情報(一部の企業で発表されている)
5.中期計画(一部の企業で発表されている)
※理論株価は原則として自分で計算します
変動タイミングを狙う場合は、
例えば、年4回の決算数値を確認して、
理論株価を計算してから購入判断します。
理論株価が大きく変動するケースがあります。
理論株価が大きく上昇した時のみ買っておくと、
損切りになる可能性はかなり低くなります。
先回りして買う
次に先回りして買う方法ですが、
この方法は中級者向けとなります。
具体的には、決算が発表される前に、
客観的な事実を積み上げて決算結果を推定して、
市場コンセンサスと乖離がある銘柄を見つけ出し、
先回り買いするというものです。
(四季報や月次情報をターゲットにすることもあります)
成功すると大きな利益を得られますが、
失敗するとダメージも大きくなります。
分析スキルを磨くことで、
ハイリターンを確保しつつ、
リスクを減らすことも可能です。
失敗と成功がはっきり分かるのも特徴で、
ダメなら想定内の損切りをすればよいだけです。
先回りに成功した場合は、損切りの可能性は非常に低くなりますので、
長期で見れば、失敗の損失は成功報酬で十分にカバーできます。
損切りが減るとどうなる?
いかがでしょうか?
損切りは、あなた自身を
・想定外の出来事
・分析ミス・考慮不足
・実力不足・匹夫の勇
から守ってくれるせーフィティネットなんですね。
だから、まだまだ実力不足で
分析ミス・考慮不足も多い初心者のほど
損切りのメリットが大きい
と言えるわけです。
そして、上の4つの方法は、はっしゃん自身が
実際に実践している方法です。
これらの工夫をすることで、
スキル不足による損切りは減らせると思います。
2)利大損小を心がけ、なるべく利食いをしないようする
3)理論株価より高い場合は見送る
4)決算やファンダメンタルズ変化があった時のみ売買する(先回りも含む)
売買回数はかなり少なくなると思いますし、
保有期間は長くなり、失敗と成功がはっきりしてきます。
そして、
・成功すれば大きな利益となり、失敗しても次につながる投資
・回数を重ねることで投資スキルが向上する投資
・株価を気にしなくてもよい投資
が出来るようになってくると思います。
これぞ、「はっしゃんのスロートレード」というわけです。(笑)
それでも損切りは発生する
しかし、それでも損切りは発生します。(笑)
少なくともゼロには出来ないのです。
それは、損切り=投資の一部だから。
実は、はっしゃん自身もいまだに
利食いより損切りの方が回数は多いのです。
当たり前だと思っているので、
全く気にしていませんが。(笑)
4000本のヒットを打つには、僕の数字でいくと
8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。
それと常に自分なりに向き合ってきたこと
誇れるとしたらそこじゃないかなと思いますね。
イチロー選手でも通算打率は3割3分程度なので
アウト数がヒット数の2倍以上あるわけです。
だから失敗が多いことを受け入れる。
損切りも同じことが言えますね。
損切りを想定外と考えるのではなく、
想定内の失敗と捉えて受け入れることで、
投資家としての柔軟性は上がると思います。
買値より1円でも下回ったら損切り
というルールを作ることで、
損切りを受け入れて、かつ損失が
最小限となるようにしています。
イチロー選手のようには難しいですが、
損切りとうまく付き合っていきましょう。
【参考】はっしゃんの年間取引日数と保有年数
最後に、損切り回数を減らす方法を実践してきた
はっしゃんの事例を紹介します。
取引日数
はっしゃんがアベノミクス以降で取引した日数と
株式投資パフォーマンスです。
2013年: 4日 (+65.6%)
2014年: 0日 (-2.0%)
2015年: 0日 (+28.2%)
2016年: 1日 (+14.8%)
2017年:12日 (+57.2%)
2018年: 8日 (-8.6%)
2019年: 4日 (+120.8%)
2020年:23日 (-5.4%) 10月現在
平均すると年間6日程度(+33.9%)です。
今回ご紹介した4つの方法で
損切りして売買回数を減らしても
パフォーマンスは出せますよ。
保有年数
続いて、はっしゃんの主力3銘柄の
保有年数も紹介します。
P社 4年目
M社 1年目
打診買い程度の期間も含みます。
3銘柄で金融資産の70%以上ですが、
含み益がたくさんあるので、
損切りの不安はありません。
利大損小は最初1-2年は難しいですが、
5年、10年経つと実りも大きいと思います。
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