はっしゃんです。
今回は長期で大きなキャピタルゲインを狙う
利大損小の戦略について考えます。
長期投資・成長株投資では、
利大:長期保有
損小:損切り
を徹底することで、
資金効率を最大化します。
スポンサーリンク
INDEX
動画版公開
動画がお好みの方はこちらをごらんください。
利益を伸ばすのは時間
利大損小の「利大」は
時間に比例します。
コツはレバレッジをかけるのではなく、
時間をうまく利用すること。
レバレッジを2倍にすれば、
難易度も2倍になって
ギャンブルゲームに近づくけど、
時間を2倍かければ、
難易度は半分になります。
短期利益という煩悩を捨てると
見えてくる世界は違ってきます。
例えば、長期投資には
「利食い」「利確」
という概念はありません。
投資先企業が見込み通り成長していれば、
目先の株価はどうでもいいことです。
株価は成長の後からついてきます。
有望企業であればあるほど、
成長の可能性も大きくなりますが、
成長企業が業績を拡大して利益を増やし、
企業価値が市場に織り込まれるには、
相応の時間が必要です。
よって、成長が続く限り、
何年でも保有し続ける
のが原則です。
3年、10年を目安に長期保有する
成長株投資・長期投資の目安は、
次の2つ。
企業価値は3年で1.5倍、10年で10倍。
25%成長の企業に長期投資すると
企業価値は3年で2倍、10年で4倍。
3年で1.5倍または2倍を達成すれば、
さらにもう3年と続けていくわけですね。
これが、サラリーマンでも
決算と四季報だけで辿りつける
ごく普通の勝ち方だと思います。
成長率は高い方がいいのですが、
成長率が高いほど、株価は人気化して
割高に購入することになりますし、
成長倒れになった場合の
株価下落リスクも高くなりますので
25%より高い成長株は注意です。
(どちらかというと中上級者向け)
見込みある15%成長を狙い、
そこに25%以上成長に企業価値を
上げもうらうことが理想でしょうか。
売り時は成長ステージが終わったとき、
もしくは最大限の成長を
市場が織り込んでしまったときですが、
それがいつかは、その時にならないとわかりません。
3年間待っても結果が出なければ、
3年前の判断が間違っていた
ということでよいでしょう。
ただし、ひとつだけ例外があるとすれば、
損切りルールの存在です。
損切りは、全てに優先しますから、
どんな有望な銘柄であったとしても
徹底する必要があります。
3年間、保有し続けられるということは、
株価が値下がりして損切りにならない
ということで、簡単ではありませんが、
本物の成長株とは、そういう株です。
損失は1円たりとも許さない
続いて利大損小の「損小」にあたる
損切りルールを考えてみます。
はっしゃんの場合、
「損小」はリスク管理ですから、
「利大」とは全く異なる考え方で
取り組むようにしています。
それは、
「買値を1円でも下回ったら損切りする」
というものです。
実行は機械的がよいでしょう。
場中株価で判断すると、
ノイズのような値動きで
ロスカットになったりするので
終値で比較するようにします。
そもそも含み損になるということは、
・売買タイミング
のどちらかを間違った
ということですから、
リセットすべきという考えです。
1円は極端でないかと思うかも知れませんが、
業績と株価の連動する成長企業を
適切な株価とタイミングで買えば、
そもそも「含み損」にはなりません。
セットで実施します。(次々章を参照)
成長株の決算買い以外は、
ノイズが多すぎてうまく機能しません。
企業価値で買っても損切りが必要な理由
損切りについて、
よく言われるのは、
企業価値が変わらないなら
売る必要はないのではないか?
ということ。
全くその通りですが、
前章でも書いたように、
株式投資には、
・売買タイミング
の2つの要素があります。
タイミングを誤ると、
企業価値に関係なく、
普通に含み損になりますし、
暴落に巻き込まれると、
大損失も被ります。
そして含み損になると
ストレスから精神が病んで、
失敗しやすくなってしまう。
また、損失=失敗を認めないと、
いつまで経っても売買タイミングの
スキルは上達しません。
長期投資でも損切りは、
普通にあることです。
企業価値が変わらなれば、
再エントリーも普通。
株価と買値のプラス乖離が少ないので、
リスク許容度が小さく
損切りになることが多い。
損切りしながら、
売買タイミングについても
スキルアップを図りましょう。
勝っている投資家のポートフォリオには、
含み損の銘柄はほとんどないと思いますが、
損切りは、このよい状態を維持する
オペレーションだと割り切りましょう。
利大損小が徹底できてくると
成功した銘柄は、含み益が伸びてきて
売る必要もなくなるので、
通常取引は失敗の損切りと
新規の買いだけのパターンになります。
長期投資限定!利大損小におすすめの買い方
株価は業績だけで変動しているわけではなく、
短期的には需給の影響を大きく受けます。
ただし、例外があって決算発表の時期は、
株価と業績の連動性が高くなります。
そして成長株の場合は、
・理論株価
・決算結果
・市場コンセンサス
などから決算後の株価を読みやすくなります。
特に大幅な増益や上方修正など、
サプライズがある決算の場合、
株価と企業価値や理論株価との
ギャップが大きくなり、
株価も大きく動きます。
狙うのは、このタイミングです。
前提として、分析で決算を予想して買うことです。
自信がある場合は、決算発表の直前を狙います。
(この場合、決算まで損切りルールを適用しない。)
自信がない場合は、決算を確認してから買いましょう。
チャンスは年4回。
決算以外の時期は捨てて、
ここに狙いを絞ります。
長期投資だからこそ、
できることですね。
決算エントリーのメリットは、
分析が正しかったかどうか、
決算後に、すぐ分かること。
成功すれば、含み益が乗りますし、
失敗の判断もしやすいので、
迷わず、ただちに損切りして、
切り替えできます。
デメリットとしては、
失敗した場合に損失が大きくなることですが、
損切りを迅速に行うことで、
被害を最小限に留めましょう。
分析スキルも向上するので
当たりやすくなってきます。
成功すれば、長期投資に移行して、
何年も保有し続けることになりますが、
継続の判断に年4回の決算分析は欠かせないので、
やるべきことは同じです。
野球やゴルフの素振りですね。
回数を積み重ねて、質を上げて、
どんどんスキルアップしていきましょう。
慣れてくれば、決算期以外でも、
月次情報やその他の材料から、
ギャップアップが期待できる局面で、
買いを入れてもよいでしょう。
兼業投資家でもできる
年4回の決算を中心に分析・投資。
この方法の最大の特徴は、
投資に使う時間を確保しづらい
兼業投資家に向いていることです。
成長株の長期投資は、
兼業投資歴20年以上の
はっしゃんが限られた時間で
試行錯誤して辿り着いた方法です。
特に、利益を可能な限り伸ばし、
損失を最小限に抑える利大損小は、
もっとも損益に影響する部分です。
・1円損切り
・3年間保有
・成長が続く限り保有
で、投資期間と株価変動の両面で、
資金効率を追求しましょう。
10年以上テンバガー以上を目指そう
保有期間の目安は最初3年ですが、
10年以上の超長期保有で
テンバガー以上を狙いましょう。
短期間で10倍になる銘柄なんて
めったにありませんが、
5年、10年かかって10倍になる
のは、意外とたくさんありますよ。
ちなみに、はっしゃんの現主力株の保有期間は、
S社: 5年(7倍)
R社:13年(20倍)
となっています。
また、2020年で5年目になるブログ
は、今回紹介した利大損小の戦略を
上記S社で実践した過程を
週末更新で記録しているブログで、
現在も継続中です。
含み損率1%未満のポートフォリオ
最後に利大損小の事例として、
はっしゃん自身の含み損益を公開します。
(2020年1月末現在)
含み損: -1,012,480円 (含み損率0.4%)
1円損切りを徹底すると
含み損0になるはずですが、
はっしゃん自身、割り切って
保有している優待株などもあり、
含み損は0ではありません。
(成長株投資の含み損は0です)
はっしゃんの場合は、
含み損率0.4%となっていますが、
ポートフォリオ含み損率1%以内
に抑える綺麗なポートフォリオで
利大損小を実践していきましょう。
ご参考になれば幸いです。
スポンサーリンク