株ブログ はっしゃん式 発掘チャート


賢者は歴史に学ぶ。株式市場の記憶に残る名場面を株価チャートで再現して振り返る懐古的株ブログ

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<7564>7年で株価20倍!ワークマンの成長余地と上限株価


発掘チャート
ワークマンの月足10年チャート

ワークマンの2021/11/30日現在の
時価総額は約5000億円。

日本マクドナルドと並んで
ジャスダック市場で最大規模になりますが、
ここ数年で急成長した会社の1つです。

ワークマンの成長の軌跡と
今後の成長余地について考えてみましょう。

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成長の軌跡<7564>ワークマン

現在こそホームセンター「カインズ」を
展開するベイシアグループの中核企業と
位置づけられるワークマンですが、
知名度といえばSNSやテレビでブーム
となるまでゼロに近かったのではないでしょうか。

増収増益基調の成長株でしたが、
成長率が特に高いわけでもないので、
投資家にもそれほど注目されては
いなかったと思います。

そもそもが職人向け作業服店ですから
知る人ぞ知るお店だったわけですが、
高機能+低価格の面白いアイテムが
揃っているショップということで
(戦略的なマーケティングの結果)
SNSなどで少しずつ話題となり、
2018年9月5日、ららぽーと立川立飛に
オープンした新業態ワークマンPlusから
ブレイクした経緯は、みなさんもご存じでしょう。

■ワークマン月足10年チャートワークマンの月足10年チャート

株価はワークマンPlusのヒットで
業績拡大の期待が高まった
2018年から急上昇となっていて、
2012年の安値からですと
7年で20倍になりました。

コロナショック後は
先行期待で上昇してきた株価が
調整に入っていますが、
2020年には新業態の#ワークマン女子
を開始するなど業績拡大は
その後も続いています。

ワークマンの理論株価と成長の軌跡

株価20倍のワークマンですが、
はっしゃんがデータ分析をしはじめた
2005年3月期からの18年分の
業績と株価の推移をみてみましょう。

■ワークマンの予想経常利益の推移
2005年3月期 3,114百万
2006年3月期 3,375百万
2007年3月期 4,278百万 ※600店舗
2008年3月期 5,300百万
2009年3月期 5,670百万
2010年3月期 4,850百万
2011年3月期 4,750百万 ※700店舗
2012年3月期 5,820百万
2013年3月期 8,440百万
2014年3月期 9,060百万
2015年3月期 10,170百万
2016年3月期 9,900百万 ※800店舗
2017年3月期 10,450百万
2018年3月期 11,290百万 ※ワークマンPlus1号店オープン
2019年3月期 12,380百万
2020年3月期 16,300百万 ※ワークマン女子1号店オープン
2021年3月期 23,346百万 ※900店舗
2022年3月期 27,200百万 ※ワークマンPro1号店オープン

18年間で減益が3回ありますが、
リーマンショックなどによる一時的なもので
安定した利益成長が続いています。

■ワークマンの理論株価チャート(5年)ワークマン理論株価チャート5年
■18年前との比較
 予想経常:8.2倍 (3,314百万 → 27,200百万)
 理論株価:16.8倍 (392円 → 6584円)
   株価:20.6倍 (293円 → 6060円)

18年前は、理論株価より低かった株価は、
理論株価と連動して右肩上がりに上昇していき、
2019年に入ってからは、成長期待の高まりで、
理論株価の2倍以上まで上昇しました。

ROE水準(約20%)を維持しつつ、
利益2倍までの成長を織り込んだことなります。

その後、業績の拡大を続けながらも
割高になった株価が業績(理論株価)が
追いつくのを待つ調整期間となり、
2021年11月末でおおむね適性水準です。

ワークマンの月次業績推移

ワークマンが成長ピークを迎える少し前の
2017年以降の全店の月次業績推移です。

ワークマンの月次推移

月次業績が次第に好調になり、
ブームとなって株価が高値の頃には
月次も130%以上を連発していてた
ことが分かります。

逆に株価が調整している最近は、
月次もマイナスになる月もあり、
成長が鈍化しているようです。

平成最強だったユニクロ現象。月次300%で株価60倍の経緯を再現します。

ワークマンの成長余地と上限株価

ワークマンの決算説明会資料によると
3店舗形態
・ワークマン (おそらくワークマンPro含む)
・ワークマンPlus
・ワークマン女子
で1500店舗体制を目標に
さらなる成長を目指すようです。

現在が926店舗程度なので計画通りに進めば
企業価値は1.5倍程度になることになります。

企業規模も大きくなっていることから
成長速度は速いとはいえませんが、
それなりの成長余地はあるといえそうです。

アパレル店の成長限界

ところで国内チェーンストアの場合、
大型店では500店舗
小型店では1000店舗を超えると
ほぼ例外なく成長限界を迎え、
業績や株価もピークアウトする傾向にあります。

■アパレルチェーンの店舗数
しまむら 1424店
 (別にアベイル313店、バースディ308店)
アダストリア 1269店 (全ブランド計)
ABCマート 1052店
西松屋 1028店
ワークマン 926店
ハニーズ 867店
ユニクロ 782店(国内)
無印良品 465店(国内)
GU 439店

ワークマンは既に1000店舗に接近していますが、
3業態を棲み分けることで1000店舗の壁を超える
ことを目指すようです。

ファストリテーリングがユニクロとGUを
使い分けているのと似ていますね。

ただし、ファストリテーリングは、
1500店舗体制は目指さず、
海外に進出する道を選び成功しました。

今のところワークマンの計画に海外はないようです。
海外はアパレルでもハニーズなど失敗例もあり高リスクですが、
1500店舗も国内最多「しまむら」を超えるレベルで
簡単な道ではないでしょう。
(しまむらは3業態で2000店舗)

果たして成長限界を超えることができるのか
ここからの注目点と言えるでしょう。

前の理論株価チャートの推移を見ても
現在の株価は適性水準にあり、
計画通り1500店舗が実現するとすれば、
高値奪還もあるかもしれません。
今後の業績次第と言えそうです。

【参考】
 理論株価1.5倍: 9,876円
 上限株価1.5倍:18,474円
 条件:1500店舗の実現メド

いきなり!ステーキも海外進出で急騰しましたが、短期間で失敗に終わりました。
理論株価電卓を使うと、3つの財務指標から理論株価を簡単に算出できます。

関連リンク

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あとがき

私たちは株価チャートを
結果から見て評価する傾向にありますが、
実際の相場は現在進行形ですから、
当時の業績や市場期待、需給を投影した
株価チャートは貴重な実録データです。

「賢者は歴史から学ぶ」といいます。
今も昔も株式投資の基本コンセプトは
「将来、値上がりしそうな株を買う」
ということで同じですから、
過去を知るということは、
未来を知ることに通じると思います。

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