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株価暴落を生き抜く退場しない程度のリスク管理


投資コラム

株式投資をしていると、
何度も株価暴落に遭遇します。

暴落で痛手を負ったという話は、
よく聞きますが、長期投資の場合は、
原則として暴落で売ることもなく、
やり過ごすことになります。

というより、嵐が過ぎ去るまで
耐えるしかありません。
チャンスがあれば買いますが。

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主な株価暴落

はっしゃんが長期投資を始めた2000年以降でも、
およそ2年に1回程度は暴落が発生しています。
そのうち何回かは、予兆なしの暴落でした。

株式市場にはときどき暴落する習性がありますから、
投資にあたっては暴落しても大丈夫なよう、
資金配分や銘柄選択を考えておくべきでしょう。

■日経平均40年チャート
日経平均の40年チャートと主な株価暴落

■主な株価暴落
1987年10月 ブラックマンデー
1990年1月 バブル相場の崩壊
2000年3月 ITバブル崩壊
2001年9月 NYテロ
2003年4月 ソニーショック
2006年1月 ライブドアショック
2007年2月 上海ショック
2008年9月 リーマンショック
2009年11月 ドバイショック
2011年3月 東日本大震災
2016年1月 チャイナショック
2018年2月 パウエルショック
2018年12月 クリスマスショック
2020年2月 コロナショック

健康管理に気を付けるように株式投資でもリスク管理する

退場しない程度のリスク管理

はっしゃんが、暴落の中で最も大きな
ダメージを受けたのが東日本大震災ですが、
なんとか生き残ることはできました

この暴落時に、どうしていたかというと、
特別なことはしていません。
損切りでは大ダメージも食らいました。(苦笑)

それでも生き残り、復活することができたのは、
退場しない程度のリスク管理が機能していたのと、
暴落への耐性があり回復の速い
好業績成長株を中心に投資していた
からだと思います。

■退場しない程度のリスク管理
・キャッシュポジションを維持する
・レバレッジはかけない
・損切りはしておく

暴落で危なくなるということは、
自身の投資スキルに対して、
リスクを取りすぎているかもしれませんので、
リスク管理を見直してみましょう。

株価と暴落耐性

株価は需給と業績の
2つの要因で上昇しています。

需給だけで上げている株は、
暴落時には需給が最悪になるので、
大きく下落しますし、
元に戻らないこともあるでしょう。

一方、業績で上げている株は、
一時的に大きく下げたとしても
暴落が一段落すると、
割安感や業績期待から買いが入り、
戻ってくるわけです。

好業績成長株にとって
暴落は買いチャンスである
とさえ言えます。

ただし、好業績の場合でも人気化して、
理論値より大きく値上がりしている場合は、
需給要因の方が大きくなる
ので、
復活までに時間がかかります。

一時撤退の戦略

株価上昇が長く続いて割高になった
タイミングで暴落
となった場合には、
買い戻すことを前提に一時撤退することも
1つの方法でしょう。

■一時撤退の条件
・株価が理論株価よりかなり割高
・暴落により大幅下落が見込まれる

成功すれば、安値で買い戻すことができますが、
好業績株は短期間で反転上昇に転じることも多く
タイミングを誤ると機会損失となるので、
慎重な判断が要求されると思います。

暴落と損切り

暴落時に損切りすると、
安値で売らされるわけですが、
退場しない程度のリスク管理上、
やむを得ないことです。

損切りラインを下回るということは、
少なくとも銘柄選択か売買タイミングの
どちらかを誤った
ということです。

リスク管理は想定外の事態への備えですから、
失敗を認めて清算するべきでしょう。

暴落と買い増し

自信があるから買い増したいと感じる時は、
危険信号の可能性があります。

想定外まで下げたことで安く感じる現象ですが、
「高値覚え」というやつで錯覚ですね。
下げた理由を説明できますか?
いい株は買いも入るので、
そう簡単に想定外までは下げないものです。

暴落時の買い増しは、想定外で行うのではなく、
十分なリスク許容度を確保している状況で、
想定内のオペレーションとして実施
するものです。

損切りとリスク管理についての詳しいコラムはこちら

好業績成長株の暴落検証

好業績成長株の暴落耐性の
検証例として増収増益を続ける
企業のチャートを見てみましょう。

ワークマン

1-2年程度の調整もありますが、
右肩上がりで成長を続けています。
企業価値があがれば株価は上がるわけです。

■ワークマン20年チャート
ワークマン20年チャート

ドンキ(パンパシHD)

続いて同じような連続増収増益の
ドンキホーテの20年チャートです。

ここも右肩上がりには違いないですが、
IPO直後に人気化してしまったため、
10年近くヨコヨコが続きました。
割高は買わないことも重要です。

■ドンキHD20年チャート
ドンキHD20年チャート

ニトリ

直近の2年は中国市場の失敗で
大きく調整していますが、
それでも日経平均とは全く別世界
という感じです。

■ニトリ20年チャート
ニトリ20年チャート

セリア

最後に成長がピークアウト
してしまったセリアの場合。

成長ステージが終わったら、
投資の前提条件が変わりますので、
適切な判断が必要となります。

■セリア20年チャート
セリア20年チャート
何回やっても損切りになってしまう人へ、損切りを減らすということ

まとめ

好業績で割安な成長企業を探し出し、
成長が維持される限り持ち続ける。

退場しない程度のリスク管理をしつつ、
よい企業にできるだけ長く投資することが、
適度なリスク許容度を生み、
暴落耐性にもつながると思います。

株式市場は上昇相場ばかりではありません。
はっしゃん自身、まだまだ勉強中ですが、
暴落への対処も考えて、生き残っていきましょう。

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