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目から鱗の3年間売らないルールから長期投資を始める方法


投資コラム

今回は3年保有ルールを紹介します。

短期投資はゼロサムゲームの世界で
続ければ90%が負けるらしいけど、
長期投資では違うと思います。

投資期間が長ければ長いほど勝率もあがっていく。
長期投資そのものに優位性があるからです。

あなたが売買や分析の達人でないのなら、
1銘柄だけでもよいので保有期間ルールを
試してみてる価値があると思います。

時間を制する者が長期投資を制する。
長期投資の最大の武器は「時間」です。

売買判断力や銘柄分析力には個人差がありますが、
時間はすべての人に等しく与えられています。

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動画版公開

動画がお好みの方はこちらをごらんください。

売らない期間を決める

はっしゃんが短期から長期にスタイルを変更したとき、
長期投資の練習に3年保有ルールを採用しました。

それは、
とにかく3年間は売らない
という単純なものです。
(ただし、損切りルールは優先)

長期投資のつもりで買っていても

「ちょっと大きく上がった」
「逆に下がりそうになった」
「あるいは何ヶ月間も動きがない」
「ほかに良さそうなところがある」

などで、売りたくなることはありませんか。

安く売ってしまってから、
後悔したことはありませんか

保有期間ルールの概念を持っていないと
そのようになるのが普通です。

長期投資を心がけると取引回数は驚くほど、少なくなります。

長期には長期のやり方がある

例えば、マラソンと100m走では
練習方法は全然違いますよね。

長期投資なんですから、
最初に保有期間のルールありき
は、考えてみれば当たり前です。

長期スタイルを指向するならば、
長期投資向きのルールを決める
ところから始めましょう。

■3年保有ルール
1.銘柄の選択と購入
2.買値を下回ったときのみ損切り(銘柄選択からやり直し)
3.3年間は売らない
4.3年後も成長が続く限り保有する
5.2倍以上で半分売って(恩株)もよい

3年後を考えた銘柄選び

長期投資には派手な値動きの銘柄や、
人気銘柄が向いているわけではありません。

そもそも株価の値動きは重要ではありません
まず業績が順調で、企業価値が上がりそうかどうか、
継続性がありそうか将来性がありそうか
そのうえで株価が割安かどうかを判断していきます。

成長企業が業績を伸ばして利益を上げ、
将来性が市場に織り込まれるまでには、
ある程度の時間が必要
です。
3年保有は成長を見るうえで1つの目安となります。

長期保有のために、まず企業価値を知ること

3年保有銘柄の探し方

長期投資では企業価値の向上による株価上昇。
業績が右肩上がりの成長株から
キャピタルゲインを得ること
が目標となります。

そのためには、

1.株価が右肩上がり
2.業績(売上・利益)が右肩上がり
3.株価が割高過ぎない

の3条件にマッチした銘柄を
探す必要があります。

探す方法には色々ありますが、
初心者にもお奨めの方法は、

1.四季報を利用する
2.決算で最新の業績を確認する
3.月次情報があればチェックする

の3つを併用する方法です。

四季報ではページをパラパラと
めくっていくだけで株価チャートと
数年分の売上や利益の推移
確認できるので探しやすいです。

ただし四季報の発売以降も
企業の業績は毎日更新されており、
情報が古い場合もあるので、
候補がピックアップできたら
該当銘柄の最新決算を確認しましょう。

月次情報がリリースされている場合は、
最新の業績を確認できるので、
こちらもチェックしましょう。

成長株を成長率で分類すると

10%未満:低成長
10-20%:普通の成長
20%以上:高成長

という感じになると思いますが、
成長率が高いほど人気化して
株価も割高な傾向があります。

コツとしては今は低成長だけど、
これから成長率が上がりそうな銘柄
自分で考えて選ぶこと。

割高かどうかについての判断は、
PERや理論株価などの
評価指標を活用しましょう。

第3者の情報に頼ることなく、
自分自身で探すことが重要です。
自分で銘柄を探し出すことは、
投資家として必須スキルですので、
成長余地のある将来性がありそうな銘柄を
自分でよく考えて選びましょう。

毎月の企業業績を継続チェックすること

3年保有の続け方

3年保有の続け方は簡単ですね。

■3年保有ルール(再掲)
1.銘柄の選択と購入
2.買値を下回ったときのみ損切り(銘柄選択からやり直し)
3.3年間は売らない
4.3年後も成長が続く限り保有する
5.2倍以上で半分売って(恩株)もよい

3年間は売らないので、
株価が買値を下回らないかを
チェックする程度でかまいません。

ただし、業績のチェック。

1.四季報を利用する
2.決算で最新の業績を確認する
3.月次情報があればチェックする

は可能な限り続けてください。

四季報や決算、月次情報は
多くの投資家がチェックしている情報で、
企業が売上を増やし成長していく
過程を見ることですから、
得るものも多いと思います。

長期投資で成長企業を買うタイミングは、決算期がベストです。

含み損を持たない

長期投資でも重要なのは、
含み損の銘柄を一切持たない
こというシンプルなルールです。

損切りは、全てに優先しますから、
どんな有望な銘柄であったとしても
徹底する必要があります。

そもそも含み損になるということは、

・銘柄選択(企業価値)
・売買タイミング(エントリー)

のどちらかを誤った可能性がありますから、
リセットすべきという考え方ですね。

業績と株価の連動する成長企業を
適切な株価とタイミングで買えば、
そもそも「含み損」にはなりません。

損切りは適切にエントリーする
ための勉強でもあるわけです。

どうしても損切りになってしまう人のための、損切りの減らし方。

企業価値で買っても損切りが必要な理由

損切りについて、
よく言われるのは、
企業価値が変わらないなら
売る必要はない
」のではないか?
ということ。

全くその通りなんですが、
企業価値が変わっている
市場評価が変わっている
ことに気づいていない
可能性もあります。

コロナショックの前後を考えると
分かりやすいと思うのですが、
評価基準は時代や環境で変わります。

損失=失敗を認めないと、
いつまで経ってもエントリーの
スキルは上達しませんよね。

長期投資でも損切りは、
普通にあることです。
また、企業価値が変わらなれば、
もちろん再エントリーは普通。

特に投資から1-2年の間は、
株価と買値のプラス乖離が少ないので、
リスク許容度が小さく
損切りになることが多いものです。

勝っている投資家のポートフォリオには、
含み損の銘柄はほとんどないと思いますが、
損切りは、このよい状態を維持する
オペレーションだと割り切りましょう。

※ここでは詳しく説明しませんが、
 バリュー投資など損切りしない投資方法もありますが、
 少なくとも成長株投資には必須です。

成長株に煽り屋がつくと影響される人へ

煽り屋は、そもそも自分で銘柄を選べば関係ないのですが、
成長株には人気株も多いので重なったりすると、
影響を受けてしうまう方がいるようです。

成長株であっても煽り屋が推奨する場合は、
「簡単に損切りするな」
と言われることが多い点に注意してください。
 
よく考えると分かるはずですが、
彼らは養分やイナゴに売って欲しくないから
「損切りするな」といっているだけです。
判断を他人に委ねないこと。
 
例えば「成長ストーリーが崩れるまで売らない」
など少しカッコいいことを言ったりしていますが、
その成長ストーリーを煽り屋が握ることで
養分やイナゴをコントロールするんですね。
 
例えば、本来はルールに従って損切りのすべきところで
少し未練があると、煽り屋さんに影響されるんですね。
煽り屋なんて毒にしからならないので、
そもそもフォローしない方がよいです。

はっしゃんが特に初心者向けに「損切り」
「損切り」と繰り返しているのは、
煽り屋など初心者を食い物にしている連中を避ける
という意味もあると思ってください。

損切りは3年保有ルールのような
保有期間が第一のルールにおいても
より優先すべき最も重要なルールです。

パラダイムシフトは不可逆的に進行する

時間の力を知る

まっとうな成長企業に投資していれば
企業価値は長く保有するほど高くなります。
3年間の成長プロセスを株主として体験する
ことは、とても大切なことです。

実際に3年保有を実践すると分かると思いますが、
3年間、株価が買値を下回らない企業を探すこと
自体が、それなりに難易度の高いものなので、
それだけでも勉強になります。

3年間保有できなかった(損切りになった)、
あるいは保有してもダメだったら、
選んだ銘柄が間違っていた
もしくは、
エントリータイミングを誤った
と思ってやり直せばいいんです。

失敗することになっても、
想定外になった場合の損切りの実践や
銘柄選択、売買タイミングについて
貴重な学びを得ることができます。

そして、3年間の保有を続けて、
長期投資における「時間の力」
実体験することが重要だと思います。

10年で10バガーを目指す

3年保有ルールの保有期間は、
最初は3年が目安ですが、
3年後も成長が続く限り保有して
10バガー以上を目指します。

ただし、3年後に株価が2倍以上に
ならなかった場合は失敗

考えて別の銘柄を選ぶか、
このまま保有を続けるかを
考える必要があります。

 3年:2倍
 6年:4倍
 9年:8倍
10年:10倍

3年で2倍以上になった場合は、
さらに3年継続して4倍。
最終的には10年の超長期保有で
10バガー以上を狙いましょう。

成長株の長期保有で利大損小を追求する

2倍で半分を売る恩株ルール

最後に損切りと同様にもう1つ
3年縛りの例外を紹介します。

長期投資では成長が続く限り
利確しないのが原則ですが、
2倍で半分を利確する恩株ルール
を使う方法です。

株価2倍のところで、
半分売却することで、
投資元本を回収できるので
残り分は倒産しても損しない
いわゆる恩株状態となります。

恩株はどれだけ下がっても
損失になることはないので、
精神的にも楽になり、
5年、10年以上の超長期保有を
続けやすくなる効果があります。

売却した半分の資金は、
新しい3年保有銘柄を
探すとよいでしょう。

いかがでしたか?
長期投資には長期投資の
やり方があります。

3年保有ルールとは、すなわち、
長期投資を3年満期の定期預金
として考えるということです。

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