2012年の上場から右肩上がり成長を続けてきた
シュッピンが恒例の中期計画を更新しています。
今回は、シュッピンを事例に、
はっしゃんのメイン手法の1つである
「中期経営計画から理論株価を算出」
して長期投資する方法について紹介しましょう。
株価ではなく、業績をみる投資の事例として、
ご参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
INDEX
中期計画から理論株価を計算する
シュッピンは毎年、決算発表のタイミングで
中期経営計画を更新しています。
2017/05/08 中期経営計画(2018-2020年3月期)
2018/05/08 中期経営計画(2019-2021年3月期)
2019/05/07 中期経営計画(2020-2022年3月期)
まず、過去3回の内容を振り返ってみます。
2016/05/11 中期経営計画(2017-2019年3月期)
2017年3月期目標 売上25,600 経常利益1,085 理論株価 765円
2018年3月期目標 売上29,450 経常利益1,411 理論株価 1,075円
2019年3月期目標 売上33,850 経常利益1,813 理論株価 1,780円
中期目標:売上49%増、経常利益118%増、理論株価4.2倍
2017/05/08 中期経営計画(2018-2020年3月期)
2018年3月期目標 売上28,429 経常利益1,387 理論株価 1,075円
2019年3月期目標 売上32,620 経常利益1,811 理論株価 1,503円
2020年3月期目標 売上37,575 経常利益2,235 理論株価 2,215円
中期目標:売上50%増、経常利益107%増、理論株価3.4倍
2018/05/08 中期経営計画(2019-2021年3月期)
2019年3月期目標 売上35,381 経常利益1,833 理論株価 1,439円
2020年3月期目標 売上40,896 経常利益2,259 理論株価 1,726円
2021年3月期目標 売上47,053 経常利益2,854 理論株価 2,789円
中期目標:売上52%増、経常利益87%増、理論株価3.0倍
中期計画では、3年後までの売上、経常利益の
目標が公表されていますので、
これらデータから理論株価を計算することができます。
理論株価から中期計画を達成した場合の
おおよその企業価値を把握することができます。
シュッピンは、上場後これまでの
中期計画をほぼ達成してきましたが、
(2016年3月期は少しだけ未達)
前期は大幅な未達に終わっています。
実際に計画を達成できるかは、
四半期単位で決算進捗を確認しながら判断
していくことになります。
最新の中期経営計画は、
2019/5/7に発表されました。
2019/05/07 中期経営計画(2020-2022年3月期)
2020年3月期目標 売上37,672 経常利益1,574 理論株価 996円
2021年3月期目標 売上42,359 経常利益1,860 理論株価 1233円
2022年3月期目標 売上47,542 経常利益2,322 理論株価 1840円
中期目標:売上37%増、経常利益60%増、理論株価2.4倍
前回まで3年後に売上1.5倍を前提とした
中期計画でしたが、未達となったことから、
3年後1.3倍に下方修正となっているほか、
利益成長も大幅に下方修正されています。
前期から利益が大幅未達になったという結果です。
それでも成長路線を堅持するという
強い意志は、伝わってきますよね。
実際に達成できるかは、神のみぞ知るですが。
中期計画投資法まとめ
はっしゃん式中期計画投資法まとめ。
・数年後の理論株価を確認して割安なら購入
・計画が失敗と判断したら引き上げる
・損切りラインも設定しておく
・成長が続く限り投資し続ける
基本はシンプルなババ抜きゲームですが、
企業分析により勝率を上げることができます。
気になる会社の中期計画があったら、
試してみてください。
発掘チャート<3179>シュッピン
シュッピンは買いなのか
シュッピンは、中期計画に加えて
月次情報も更新しているので、
業績予想は、比較的容易です。
気がかりなのが前期の大幅未達ですが、
成長率10-20%程度の安定成長株に乗るのが、
はっしゃん式長期投資のゾーンではあります。
(急成長は成長倒れになりやすい)
株価と理論株価が連動しているタイプですので、
「月次売上が業績予想を上回っている」
ことを前提条件として、
四半期決算で利益水準をみながら、
投資判断していくことになります。
関連リンク
スポンサーリンク