株ブログ はっしゃん式 発掘チャート

賢者は歴史に学ぶ。様々な銘柄の記憶に残る名場面を株価チャートで再現して振り返る懐古的株ブログ

<3765>パズドラ旋風ガンホー1年で株価100倍からの挫折とラグナロクM

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<3765>パズドラ旋風ガンホー1年で株価100倍からの挫折とラグナロクM

ゲームセクターの株価が
乱高下することがよくありますが、
その元祖とも言える銘柄が、
パズル&ドラゴンズで一世を風靡した
ガンホーです。

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パズドラのあゆみ

パスドラiOS版リリースは約7年前。
パズドラ以前はGREEやMobageの携帯ゲームが中心で、
AppStoreやGooglePlayでのスマホゲーム配信は、
まだまだ少数でした。

その中で単純なパズルとRPG要素、ガチャ要素を
組み合わせたパズドラが大ヒットとなり、
携帯からスマホへ流れが大きく変わります

2012/02/20 iOS版リリース
2012/07/15 100万ダウンロード
2012/09/18 Android版リリース
2013/03/09 1000万ダウンロード
2013/10/14 2000万ダウンロード
2014/07/29 パズドラWリリース
2014/08/15 3000万ダウンロード
2015/12/21 マルチプレイ対応
2016/03/17 パズドラレーダーリリース
2017/03/23 3人マルチ対応
2017/07/19 ガチャで景品表示法違反
2018/11/02 5000万ダウンロード

スマホ画面を手で触って遊ぶという
特徴的なパズドラの操作は、
携帯からスマホへの過渡期だった当時、
スマホへの橋渡しの役割も果たし、
ヒット番付にもランキングされるなど、
大きな社会現象となりました。

発掘チャート<3765>ガンホー

パズドラの大ヒットで、2012年12月期のガンホーは、
経常利益が前年比6倍の驚異的な成長率を記録。
さらに翌年は9.6倍となり、2年で58倍まで膨張します。

そして、パズドラ公開から1年3ヶ月で株価100倍。
上昇期間としては、
 2012/06/15 16円 (分割補正後)
 2013/05/14 1633円
と、わずか11ヶ月で100倍の快挙を達成します。

■ガンホー月足チャート(2010年12月-2019年3月)
パズドラリリース以降のガンホーの株価チャート
■ガンホー経常利益の推移
2011年12月期 1,545
2012年12月期 9,355 (+505.5%)
2013年12月期 90,104 (+863.1%)
2014年12月期 93,524 (+3.8%)
2015年12月期 72,606 (-22.4%)
2016年12月期 46,081 (-36.5%)
2017年12月期 34,351 (-25.5%)
2018年12月期 26,659 (-22.4%)

株価ピーク時、ガンホーの時価総額は1.5兆円。
短期間ではあるものの、あの任天堂を上回り、
ゲーム専業で国内首位のポジションに君臨しました。

YouTubeでゲーム動画の配信が流行したり、
ゲーム攻略サイトが人気になるなど、
周辺ビジネスにも大きな影響を与えています。

もっとも、ガンホーの業績ピークは2014年でしたが、
株価ピークは2013年5月で終焉となりました。
期待された海外市場での苦戦が、
ガンホーとパズドラの壁となりました。

グローバル市場とパズドラの教訓

スマホゲームは海外展開が容易ですが、
パズドラは海外で成功できませんでした。
ガチャ依存しすぎたゲームシステムが、
海外で支持されなかったのが一因です。

パズドラの功罪を述べるのはまだ早いかもしれませんが、
スマホゲームの先駆者としては評価されるべきでしょう。
しかし、GREE、Mobage時代から問題視されていた
ガチャシステムをいち早くスマホ展開しただけとも言えます。

先行者利益により、1000万単位のアクティブユーザーを得た
ガンホーですが、ピークを過ぎると売上は徐々に低下。
業績も減収減益が続く状況となり、
株価は1633円を頂点に下げ続けています。

絶好の機会がありながらグローバル市場を攻略できず、
ガラパゴス市場での成功に留まってしまったことは、
日本のゲーム業界にとって、むしろ不幸でした。
国内でパズドラに続くスマホゲームはガチャばかり。(笑)

結局、パズドラはスマホゲーム創成期において、
日本というガラパゴス市場でガチャ要素により、
成功を納めた特殊なケースと言えるでしょう。

世界戦略なくしてパズドラの壁は超えられないでしょう。

ラグナロクM相場について

2019年1月に入ってからラグナロク・オンラインのモバイル版
海外でヒットしつつあるという材料で株価が上昇に転じています。

日本でも、2019年中サービス開始とアナウンスされていますが、
投入効果に期待が高まる状況になってきました。

■ガンホー日足チャート(2018年9月-2019年3月)
ラグナロクMの材料が出てからのガンホーの株価チャート

ラグナロクMについて

ラグナロクMイラスト
「ラグナロクオンライン」は、ガンホーが「パズドラ」のヒットで一躍有名になる前に主力としていたPC向けMMORPG(多人数参加型オンラインRPG)で、現在でも多くの愛好者がプレイしている名作です。
「ラグナロクM」は、ラグナロクオンラインのモバイル版というコンセプトで開発され、世界各国で順次配信が開始されています。
■ラグナロクMリリース状況
・2017年10月 台湾、香港、マカオ
・2018年3月 韓国
・2018年10月 東南アジア (タイ、フィリピン、インドネシアなど11カ国)
・2019年1月 北米、南米、オセアニア
・2019年予定 日本
東南アジアでは、一時売上1位を獲得するなど、海外での滑り出しも上々のようです。
■ラグナロクM公式サイト(グローバル向け)
 https://www.romelglobal.com/

グラビティ社について

「ラグナロクM」の開発・運営は、韓国のゲーム会社グラビティが手がけており、グラビティ社は、現在はガンホーの連結対象子会社(出資比率52.4%)になっています。

グラビティ社は、ナスダック市場に上場しており「ラグナロクM」への期待から株価も上昇傾向です。

■グラビティ日足チャート(2018年9月-2019年3月)
ラグナロクMが注目されてからのグラビティの株価チャート

世界規模での大ヒットとすることになれば、
かつての株価復活もあるかもしれません。
夢がありますね。

関連リンク

おまけ:ミクシィとモンスト効果

パズドラとよく比較されるモンストと
<2121>ミクシィの株価チャートも載せておきます。
こちらはピーク時で34倍です。

モンストは、マルチプレイで人気を集め、
機能改善でも先行するなど顧客離れ対策により、
パズドラと比べ人気が持続していますが、
世界戦略に失敗した点は同様です。

■ミクシィ月足チャート(2010年8月-2018年12月)
モンストリリース後のミクシィの株価チャート
■ミクシィ経常利益の推移
2014年3月期 263
2015年3月期 52,706 (+1900%)
2016年3月期 94,798 (+79.9%)
2017年3月期 88,472 (-6.7%)
2018年3月期 72,717 (-17.8%)

参考書籍

あとがき

私たちは株価チャートを
結果から見て評価する傾向にありますが、
実際の相場は現在進行形ですから、
当時の業績や市場期待、需給を投影した
株価チャートは貴重な実録データです。

・ブラックマンデー(1987年)
・バブル相場(1989年)
・ITバブル(2000年)
・NYテロ(2001年)
・リーマン・ショック(2008年)
・東日本大震災(2011年)

「賢者は歴史から学ぶ」といいます。
今も昔も株式投資の基本コンセプトは
「将来、値上がりしそうな株を買う」
ということで同じですから、
過去を知るということは、
未来を知ることに通じると思います。

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プロフィール

はっしゃん

はっしゃん

50歳代エンジニア兼業投資家。月次情報と理論株価の分析をライフワークに、ストレスのかからない「スロートレード」を実践しています。 [詳細]