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<1989.4.1>消費税の導入と日経平均30年の陰陽史

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<1989.4.1>消費税の導入と日経平均30年の陰陽史

今回は、1989年4月に導入された消費税と
日経平均30年の関連について考察します。

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消費税と日経平均

1989年4月に導入された消費税は、
同年末をピークとしたバブル経済の崩壊や
その後の失われた20年と深い関わりがあります。

■消費税の導入・増税と日経平均の騰落率
1989/04/01 消費税3%導入
 導入前1年:+25.1%
 導入後1年:-8.7% ※バブル経済が崩壊
 導入後2年:-19.9% ※湾岸戦争で株安に拍車
1997/04/01 消費税5%に増税
 増税前1年:+32.6%
 増税後1年:-15.9% ※拓銀、山一連鎖破綻で金融危機発生
 増税後2年:-22.8% ※長銀、日債銀破綻で平成金融恐慌
2014/04/01 消費税8%に増税
 増税前1年:+19.6%
 増税後1年:+29.5% ※アベノミクス好調でほぼ影響なし
 増税後2年:+13.0% ※チャイナショックで世界同時株安
2014/11/01 消費税10%増税を延期
 延期前1年:+14.6%
2016/06/01 消費税10%増税を再延期
 延期前1年:-16.2% ※ギリシャ危機やチャイナショックで経済混乱
2019/10/01 消費税10%増税予定

消費税は増税前の駆け込み需要が期待できる反面、
増税後の消費冷え込みが内需不振をもたらし、
経済低迷要因となってきた経緯があります。

実際、消費税と日経平均の相性は、
あまりよくありません。

発掘チャート<1989.4.1>消費税導入

1989年12月29日大納会。
日経平均株価はバルブ相場ピークを記録し、
市場規模は世界一。

世界の時価総額上位は、
日本企業が独占していました。

■月足チャート(1987年06月-2018年12月)
消費税導入後の日経平均株価30年チャート

あれから30年。

日本経済はまさかのハードランディングとなり、
大手都市銀行は連鎖破綻。
メガバンクとして再編されるも、
国際的地位は大きく低下しました。

特に好調な輸出企業に対して、
内需の低迷に足を引っ張られる
という構図が定着しており、
消費税の影響は否定できません。

消費税のジレンマ

日本経済はバブル崩壊後、
いまだゼロ金利状態が続いており、
景気が過熱しているとは言えません。

この状況で金融引き締めに相当する
消費税の増税を行うのは、
景気の腰折れリスクを伴っています。

2019年の10%増税では、
1.東京オリンピックによる経済活性化
2.軽減税率の導入による負担軽減
3.キャッシュレス決済でのキャッシュバック
などの対策により、乗り切る考えのようです。

国際競争力向上のためには、
・法人税の減税
・消費税の増税
のセットで、直接税から間接税へのシフト
は必須でしょう。

しかし、2018年は米中貿易摩擦が激化し、
2018年12月には米国市場が大幅下落。
日本市場も連鎖的に大幅安となり、
中国にもバブル崩壊サインが点灯中。

長短金利スプレッドや株価動向からも、
リセッション入りが示唆されている
このタイミングでの増税で、
本当に大丈夫なのでしょうか?

安倍首相はリーマン級の事態にならない限り、
予定通りに増税すると言っているようです。

アベノミクスが牽引してきた日本経済が
急速に伸び悩む中、難しい舵取りを
迫られることになるでしょう。

参考書籍

あとがき

私たちは株価チャートを
結果から見て評価する傾向にありますが、
実際の相場は現在進行形ですから、
当時の業績や市場期待、需給を投影した
株価チャートは貴重な実録データです。

・ブラックマンデー(1987年)
・バブル相場(1989年)
・ITバブル(2000年)
・NYテロ(2001年)
・リーマン・ショック(2008年)
・東日本大震災(2011年)

「賢者は歴史から学ぶ」といいます。
今も昔も株式投資の基本コンセプトは
「将来、値上がりしそうな株を買う」
ということで同じですから、
過去を知るということは、
未来を知ることに通じると思います。

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プロフィール

はっしゃん

はっしゃん

50歳代エンジニア兼業投資家。月次情報と理論株価の分析をライフワークに、ストレスのかからない「スロートレード」を実践しています。 [詳細]