本記事は2005年エントリーからのリライトです。
2020年7月に具体的な提案を追加して再構成しました。
株式投資を何から始めたら
よいか分からない方や
超初心者の方向けに
・最初はやってはいけないこと
・最低限おぼえておくべきこと
をまとめました。
分かりやすくするために
やや長文になっていますが、
よろしければお付き合いください。
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INDEX
動画版公開
動画がお好みの方はこちらをごらんください。
初心者とプロが同じ土俵で戦う戦場
ゴルフにはハンディがありますが、
株式投資にそんなものはありません。
命の次に大切なお金を賭けて、
初心者とプロが同じ土俵で戦う、
弱肉強食の「戦場」が株式市場です。
10年ゴルフをやっても
初心者並に下手な人はいます。
株式投資もまた投資歴が長いからといって
うまくなるわけではありません。
株式投資で勝っている人は、
含み益の銘柄が揃っているものです。
逆に負けている人の手の内は、
含み損ばかりの傾向があります。
戦場で勝ち抜くためには、
知識やルールが不可欠です。
その根幹はリスク管理。
決められたルールを守ることで、
セーフティな運用が可能となります。
投資方法を見直してみませんか?
どれだけ爆損しても自己責任
株式市場では当たり前のことですが、
全てのリスクは投資家責任
となっています。
確率上は、株を買った瞬間から
最大損失リスクは100%
(無一文になること)であり、
空売りなど信用取引のリスクは、
無限大です。
(無一文になって借金が残る)
株式投資を続けていると、
誰にでも大きな損失を抱える局面
はやってきます。
リスク管理ができていない初心者の多くは、
想定外の損失を目の当たりにして、
正常な判断を行うことができず、
大きな損失を抱え込んだり、
誤った行動で傷を深めたりしがちです。
誰でも最初は初心者ですから、
似たような経験はあると思います。
最後は、自分で決断するしかないのですから、
リスクを回避するために必要な知識やルールは、
自分自身で身につけるしかありません。
信用取引は絶対やめた方がよい
リスク管理のできない初心者にとって、
信用取引は最悪の道具です。
レバレッジをかけると
大きく勝てる確率が上がりますが、
大きく負ける確率も上がります。
そしてリスク管理できてない人は
ほぼ確実に負けます。
また、負けを取り返そうと
より大きな取引に手を染めるのは、
常軌を逸した自殺行為です。
普通にやって勝てない人が、
短期で一発逆転を狙って、
より難易度の高い取引をする。
冷静に考えると狂気の沙汰ですよね。
あなたに適正がなければ
信用取引は、身を滅ぼします。
逆に、あなたに適正があれば、
信用取引など使わなくても勝てます。
第三者の情報は信用しないこと
もし、あなたが第三者からの情報で
売買している場合は注意が必要です。
どんなによい情報をもらっても
リスク管理ができていない人は、
簡単には勝てません。
一時的に勝てたとしても、
いずれ大負けするでしょう。
短期間に乱高下するような
ハイリスク・ハイリターンの
上級者向け銘柄が多く、
リスク管理できない初心者は
養分にされてしまいます。
初心者にとっては、
煽り屋を避けることが最初のリスク管理
といっても過言ではありません。
長期的な視野に立てば、
株式投資の勝敗は銘柄選択ではなく、
リスク管理の有無で決まります。
(リスクを回避して負けなければ勝てる)
そもそもリスク管理できるようになれば、
第三者の情報など不要になります。
情報に頼って銘柄だけ入れ替えても、
自分で考えて判断していかないと、
上達は難しいでしょう。
心当たりある方は、よく考えてみましょう。
自分で考えて判断すること
初心者は、上級者と同じ銘柄を取引しても、
損することがよくあります。
なぜでしょうか?
それは、失敗を回避するための、
リスク管理能力に大きな違いが
あるためです。
自分の判断で投資していますか?
リスク管理を身につけるには、
まず自立することです。
とにかく、自分の判断で取引を
できるようになりましょう。
投資する銘柄は自分で探します。
売り、買いの判断も自分でします。
自分で考えて失敗から学ぶことで、
少しずつ上達していきます。
損切りしないと何時か爆損する
スポーツに技術や経験が必要なように
株式投資にも必要とされる
スキルやノウハウがあります。
多くのスポーツがそうであるように、
株式投資でも、まず基本となる
守備から覚えていくことになります。
守備=リスク管理の基礎が「損切り」です。
「損切り」は、柔道でいえば「受け身」ですね。
柔道では、最初から相手を
投げ飛ばすことを教えません。
まず、投げられたときの防御方法を教えます。
いくら相手を上手に投げ飛ばす
ことができたとしても、
「受け身」を知らなければ、
1回の投げをくらっただけで
大怪我してしまいます。
株式投資で損をすることは、
恥ずかしいことではありません。
株式投資の場合、個人投資家の
90%以上は損をしていると言われています。
その理由は、スキルやノウハウを学ばず、
「楽して金儲けしたい」
と安易に考えているからだと思います。
損切りルールを決めて守ること
「損切り」を覚えるということは、
つまり、「損切りのルールを決める」
ということです。
株式投資の敗者は、このルールを決めていないか、
決めていても違反してしまうかの
どちらかだと思います。
ルールを守れないからリスクがあるのであって、
ルールを守ることができれば、
なんら恐れることはありません。
リスクは、ルールの範囲内に限定されるのです。
「損切り」ルールといっても
決めておくことは、1つで十分です。
そのルールとは、
「買う前に、損切りの目安を決めてから買う」
ということです。
はっしゃん式を紹介します。
ちょっと厳しめのルールですが、
買値を1円でも下回ったら「損切り」です。
・買った日以降の終値
・決算発表の翌日以降の終値(決算前買いの場合)
次に「損切りのルールを必ず守る」
ということが重要になります。
「損切りの目安を下回ったら例外なく売る」
ということです。
ルールを決めることは簡単ですが、
実は、守ることは簡単ではありません。
元プロでもプライベートで勝てない人はいます。
自分で決めたルールを守ることは、
経験者でも難しいのものです。
損切りは銘柄を諦めることではない
損切りは、その銘柄を諦める
という意味ではありません。
損切りになる理由は、
・エントリータイミングを誤った
のどちらかになるわけですが、
エントリーを間違った場合には
一時撤退後に買い戻すことは、
有力な選択肢となります。
ただし、損切り後の買い戻しで
成功するのは企業価値を正しく算出
できている場合に限ります。
割高な銘柄に飛び乗った場合は、
何回買い戻したとしても損切りの繰り返し
になるので注意が必要です。
もう1回買うべきかを判断しましょう。
買い戻しは3回までなどルールを
設けるのもよいかもしれません。
特に初心者の場合、自分が選んだ銘柄や
場合によっては第三者から紹介されたような
よく分からない銘柄を何の根拠もなく
「よい銘柄」と思い込む傾向があります。
はっしゃんは理論株価という客観的な指標を
用いて企業価値を評価するようにしています。
損を切って利を伸ばすこと
「損切り」できるようになってくると、
銘柄やタイミングを誤ったとしても
大きく負けることは少なくなります。
リスク管理の基礎ができてくれば、
防御から少しずつ攻撃も覚えていきます。
それが「利大損小」の実践です。
利した銘柄を利確する
損した銘柄をガチホする
勝ち組のやり方(利大損小)
利した銘柄をガチホする
損した銘柄を損切りする
「損切り」しないということは、
「損を抱えて利を減らす」
ことになります。
同様に「利確」するということは、
「利を精算して益を切る」
ということです。
株式投資には損もあれば利もあります。
負け組メソッドから離れることが大切です。
という考え方もあります。
「損切り」は特に難しくありませんので、
できるようになったら超初心者は卒業です。
次は「利を大きく伸ばす」ために、
投資先の企業を知り、将来の企業価値
に目を向けていくことになります。
こちらの方が長期投資で取り組むべき
本質的かつ大きなテーマとなります。
そのほかのアプローチ
それでもルールが守れないという方には、
ルールを守るためにできることとして、
次のようなアプローチもあります。
それは、複数の人が集まって投資勉強会を開いたり、
自分なりのルールや投資成績を
ブログやtwitterで公開することです。
ルールは1人より2人、2人より3人の方が
守りやすいという性質を持っています。
従って投資勉強会という場に参加することで
ルールが守られやすくなるのです。
同じように、1人の場合でもルールや考え方を
包み隠さずに公開し、配信することで、
ルール遵守の意識は向上しますので、
こちらも一定の効果があるでしょう。
まだまだ未熟な自分のためでもあります。(笑)
ご参考になれば幸いです。
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